姦系図~ゆとり君の逆襲~
アーカムプロダクツ ◆◆ストーリー◆◆季節は冬。村の権力者である豊川家当主、豊川菊蔵が後妻を娶るところから物語は始まる。
その後妻は元々菊蔵の愛人である女「文緒」だった。
しかも、連れ子の「香織」も一緒だ。
香織は菊蔵の子ではなく、文緒の前夫の子供だという。
親子ほども歳の離れた妻とその子供の登場に、豊川家の人々は眉をひそめる。
主人公・裕もその一人だった。
裕の母――つまり菊蔵の前妻は、愛人の存在を知った直後に命を絶ったのだ。
「母さんを殺した女を娶るだなんて……許せない!」裕は父親への復讐のため、文緒と香織を自分のモノにすることを決意する。
そんな事とも露知らず、文緒は新しく息子となった裕と仲良くなろうと気を揉み、何かと親切にしてくる。
そして、その娘・香織も「お兄ちゃん」と裕を慕っていた。
それを利用して、裕は二人を手篭めにしようと考えていた。
表面的には彼女たちと打ち解けた風を装い、虎視眈々と機会を狙う。
そして、ついに文緒と香織をそれぞれ犯すことに成功する。
体裁や夫への罪悪感もあってか、文緒と香織は犯された事を口外することはなかった。
しかし、それ以来裕を警戒してなかなかつけいる隙がない。
「一度犯したくらいじゃ意味がないのに……」と焦れる日々が続いていた。
そんな裕に取り入ろうとする人物も少なくなかった。
菊蔵の叔母、弘美もその一人だ。
弘美はうだつのあがらない夫に愛想をつかし、裕に共同戦線をもちかける。
裕が文緒と香織を堕とす事に協力する代わりに、報酬として、裕が菊蔵の遺産を相続した暁には、自分にも財産を分けて欲しい……。
というものだ。
財産に興味のない裕は、その条件を受け入れる。
そして、契りの代わりに一夜を共にする。
かくして、豊川家の骨肉の争いが幕を開けたのだった。
◆◆登場キャラクター◆◆●豊川裕(トヨカワユタカ)主人公。
豊川家の長男であり跡取り息子。
普段は総領息子らしくそつなく振舞っているが、心の中は母を死に追いやった父親と文緒を憎んでいる。
人の痛みがわからない、どこまでやれば人を追い詰めてしまうのかわからない、挫折もしたことない、いいところのぼっちゃんらしく、周りに流されやすいところもある。
●豊川文緒(トヨカワフミオ)裕の父、菊蔵の後妻。
ふっくらとしていて女らしい体型。
太っているという訳ではなく、ほどよい肉付き。
見た目は実年齢よりかなり若く見える。
生け花師範をしているので、和服が普段着になっている。
長年菊蔵の愛人として日陰の身に甘んじていたが、裕の母の死によっておもいがけず豊川家に嫁ぐ事となった。
あまり恵まれた人生を送ってはいないが、それだけに芯が強い。
辛い事を経験している分、人の痛みが分かる優しい性格をしている。
新しく息子となった裕の事を気遣い、なんとか仲良くなろうと努力している。
●豊川香織(トヨカワカオリ)文緒と菊蔵の子。
(つまり裕の異母兄妹)スレンダー体型。
文緒と菊蔵の愛情を一身に受け、明るく純粋な娘に育った。
裕の事を「お兄ちゃん」と慕っている。
しかし、精神的な攻撃で次第に壊れていく…●豊川弘美(トヨカワヒロミ)裕の叔母。
元治という歳の離れた夫がいる。
グラマラスで目鼻立ちもくっきりとしていて、男好きのする外見。
気性が激しく、元治を下男のように扱う事もしばしば。
しかし元治はそんな弘美にベタ惚れしている。
派手好きで衣装代や遊興費が恐ろしくかさんでいて、元治の経済力では追いつかない状態。
そのため、裕に取り入ってなんとか財産を頂こうと考えている。