キャンパス【前編】

バニラ
【ストーリー】隆景は大学三年生。
両親を交通事故で亡くした彼は、一軒家に妹の舞子と二人暮らし。
彼女とは、兄妹といっても血の繋がりのない義理の関係だ。
両親が再婚同士で、二人はそれぞれの連れ子なのだ。
隣に住む幼なじみ、柊麻由美は、ずっと前から隆景のことが好きだった。
しかし、いまだに告白出来ないでいる。
母親に「舞子ちゃん、本当にきれいになったわねぇ」と言われて複雑な心境。
自分よりも隆景の近くにいる舞子のことを、強力な恋のライバルと見ているのだ。
舞子は病弱だが頑張ってこの春、隆景が通う大学に合格した。
キャンパスでは、各クラブ、サークルによる、新入生向けの勧誘が盛んに行われていた。
占い研究会の麻由美は、一緒にいた隆景と舞子に声を掛け、水晶玉で占いをする。
「隆景の前世は戦国時代の兵士で、数日中に出会う女性と恋に落ちる運命にある…」と出る。