抱いて五十嵐あい

NOISE
ある日の午後のことだった――。
「私を抱いて下さい」その言葉に振り返ると、見知らぬ少女が立っていた。
あいと名乗る少女は、なにかわけありのようだったが、私は欲望の命じるままに彼女をホテルへ誘った。
彼女は、目の前でベッドに座っている。
このまま抱いてしまうのか?それとも、少し話でもしたほうがいいのか?私は決断を迫られていた――。