大江戸四十八手【幕の参】傀儡女淫変始末
メディアバンク 時は元禄。将軍以外は出入り厳禁の江戸城内大奥で自由を許されたるは、新参女中の世話役及び仕置番を生業とする嬉良交好之助(キラコウズケノスケ)といふ男。
女の情念渦巻く大奥にて、交好之助のその手練手管と、四十八手の巧みな性技を駆使すれば、下はお針子から上は御台様まで手玉に取ること、いとも容易き……。
近頃、大奥の中には局部に塗る媚薬の存在が噂になっていた。
媚薬を使えば、たちどころに女の悦びが巻き起こるばかりか、女の悦びを忘れた者も取り戻すと、大変な効果があるというのだ。
しかし、その変貌ぶりは明らかに不自然であることから疑念が高まった。
はたして、その媚薬とはいったい……。