なみだ橋をわたって
XUSE【純米】 残暑にきらめく静かな町で繰り広げられる、ちょっと不思議で、とても愛おしい――、そんなハートフルなラブストーリーが味わえる、純愛ノベル作品。妖怪や幽霊など、普通の人には見えないものが見えてしまう特別な眼(=見鬼)を持つ主人公は、自分の“命”が脅かされることも知らず、彼を取り巻く、同い年の従姉妹・柏倉春留、記憶喪失の少女・育、呪い師の家系に生まれた先輩・結城小星の何れかの少女と愛情を育んでいく。
しかし、彼女と過ごしたささやかな時間は主人公にとって、何ものにも代え難く、心に深く刻まれる。
はたして、物語のラストで待っているものとは……!?◆ストーリー都会から遠く離れた浪田町に住む、三輪正吾(主人公)は、妖怪や幽霊など、この世にあらざる存在を見えてしまう“眼”を持つ青年。
「常浪学園」での二回目の夏休みを終えようとしていたある日、正吾は、漆黒の闇のような少女を見かける。
それ以来、正吾の周囲は、不穏な空気に包まれるようになった。
持前の明るさで、そうした空気を吹き飛ばそうと普通に振舞う正吾。
しかし、彼を取り巻く三人の少女との交流によって生まれた一つの恋が、正吾の“命”を脅かすことに……。
◆登場キャラクター●柏倉春留主人公の母方の従姉妹。
また幼馴染でもあり、家も近く、同じ学園に通っている同級生。
学園ではソフトボール部のエースで、運動神経も抜群。
しかし、お勉強の方は……。
ボーイッシュで、口より手が先に出るタイプで、口調もやや乱暴。
主人公を嫌っているらしく、仲が悪い。
どうやら主人公の不思議な力に感付いているようだが……。
●育記憶喪失で街をぼんやり彷徨っていたところを主人公に保護され、そのまま三輪家に居着いてしまった、何処かエキセントリックな雰囲気の少女。
人見知りが激しく、大人しい性格で、何処か幼さを感じさせる。
また世間知らずで、あまり常識が通用しないところも。
お風呂嫌いで、昼寝好き。
●結城小星地元の有力者たちの尊敬と畏怖を集めている結城神社の家系の娘。
主人公と春留が通う学園の先輩。
のんびりした雰囲気を持つ、マイペースな女の子。
母性的な雰囲気を漂わせる和風美人だが、家柄のこともあってか、友人すらも少ない。
結城神社の人間として、陰陽師の修行をしている。
主人公と同じ“見鬼”の能力を持ち、それが縁で主人公と親しくなる。