義母散華~ははさんげ~
アニム ◆ストーリー主人公『古河友則』は平凡な大学生で、どこにでもある中流家庭のひとり息子。不治の病で実の母親を一年半前に亡くしたが、父親は美しい義母『華絵』と再婚して、その連れ子の『茉莉絵』ともども、それなりに幸せな毎日を送っている。
ところが、ある日、父『誠一』が長年に渡って亡き妻の目を盗んで不倫していたという事実を知ってしまう。
そして、その不倫の相手は―――今の義母だった。
友則は優しかった母が病に倒れ、帰らぬ人になったことを、父が家庭を顧みなかったせいだと思って恨んでいた。
そう思う反面、そんなことは逆恨みなのだと自らに言い聞かせてきた。
父も母を亡くして悲しんでいるのだと。
だが、それは間違いだった……。
『親父は、病気の母さんをずっと騙していたんだ』裏切り者という意味では義母も同罪だ。
母の死後、何食わぬ顔で後妻に収まり、絵に描いたような良妻賢母を演じている。
それも、全て偽りだったのだ。
『親父から全てを奪ってやる!まずは最愛の妻を奪い、それを見せ付けてやる!』義母への想いはそれをきっかけに歪んだ形で暴走し、復讐と凌辱の日々が始まった。
それが、家族全員を不幸にする、引き返せない道であることを知りながら。
◆登場キャラクター■古河華絵(こが・はなえ)古河家に後妻として迎えられた、友則の義母。
和服の似合う古風な顔立ちをした、清楚な佇まいの美人。
普段は自慢の美しい黒髪をアップにしてまとめている。
年齢を感じさせない若さと、熟れきった大人の女の色香をあわせ持っている。
10数年前に誠一に妻子がいるとは知らずに恋愛関係になり、望まぬ妊娠をしてしまう。
不倫関係は3年あまり続くも、いつまで経っても華絵と一緒になろうとしない彼に愛想を尽かして離れていった。
だが、10年振りに再会し、どうしてもやりなおしたいと言う誠一にほだされて再び不倫関係になり、誠一の妻の死後、ようやく正妻に迎えられる。
性格は優しく母性本能にあふれており、芯もしっかりしている。
家庭的で料理が得意。
貞操観念が強く、不倫とわかった後は誠一との関係に苦悩していた。
亡くなった誠一の先妻に対して、拭いきれない罪の意識を抱えている。
恋愛経験は少なく、性交渉を持ったのは後にも先にも誠一のみ。
昼は清楚だが、夜になると熟れきった女の顔を見せる。
■古河茉莉絵(こが・まりえ)華絵の連れ子で、友則にとっては義理の妹にあたる。
チアリーディング部に所属する学生で、セミロングの髪に明るい笑顔の似合う可愛らしい女の子。
母親譲りの美貌と成長しきった抜群のプロポーションを誇り、歳の割りには大人びて見える。
性格ははつらつとしていて、常に楽天的であまりくよくよと悩んだりはしない主義。
可愛い顔に似合わず負けずギライで、こうと思い込んだら我を曲げないところがある。
これまで母ひとり子ひとりで暮らしてきたため、華絵の再婚で、父と兄ができたことを喜んでいる。
義兄である友則に対して兄妹の域を超えた恋愛感情を抱いており、事あるたびに世話を焼きたがる。
■古河誠一(こが・せいいち)友則の父親。
一流企業の営業マンから何度かの転職を経て精密機械販売の小さな会社を立ちあげ、その社長に納まっている。
機を見ることに長け、その能力で成功してきたやり手の実業家。
その反面、家族のことはいつも蔑ろにしてきたため、妻・智美との関係は冷えきっていた。
その妻が1年半前に亡くなり、古くから不倫関係にあった華絵を後妻に迎えた。
性格は自信家で傲慢。
我侭で自己中心的なところがある。
性欲が強く貞操観念が弱いため、華絵と不倫していた時にも彼女以外に何人かの愛人がいた。
世間的には「名のある実業家」「愛妻家の夫」「親馬鹿な父」を演じている。
先妻とは仕事関係から勧められてのお見合い結婚で、本人が望んだものではなかった。
■古河友則(こが・とものり)私立大学の社会学科に通う三回生。
学業・運動ともにそれなりにでき、見た目もまあまあ整っている。
部活などはしておらず、アルバイトをしたり友達と遊んだりと大学生活を満喫している、どこにでもいるような平凡な青年。
小さいころから父親が家を空けがちだったので母親と2人だけで過ごすことが多く、そのため重度のマザコンになってしまった。
父親の再婚相手である華絵に対して恋心を抱き、何度か夫婦の営みを覗き見たり下着をくすねたりしたこともある。