Canvas第2話「展覧会の絵」

れもんはーと
麻生大輔は、どうしても絵を描きたいという気持ちになれないでいた。
橘天音は、そんな大輔をそばで見て心配しているもののどうしてよいのか分からない。
苦しむ大輔の力になれないはがゆさに、天音もまた悩んでしまう。
そんなとき、大輔を心配する妹の桜塚恋と鷺ノ宮藍が君影百合奈をつれてくる。
百合奈は困難な手術を前に、大輔に肖像画を描いてほしいと頼みに来たのだ。
自分が存在した証を絵という形で残しておきたいという想いを秘めて。
だが大輔は、他人のための絵はかけないと申し出を断ってしまった。
これまで大輔が描いてきた絵。
それらがどんなに人の心の支えとなったかを大輔は知らない。
天音は必死になって真剣な思いを大輔にぶつけ、そして大輔は…。