式神~桔梗の花に秘めたる想い~
ホワイトサイク ◆ストーリー◆陰陽の魔都影月今宵、紅色の華舞い散る―――。「礎の巫女」の結界に護られた街――――影月市。
この街の繁栄を願い、人々の幸せを願い、過去数百年に及んで世「界」を「結」び付ける役割を担っていた。
しかし、この世の”理”通り、安寧は久しく続くはずもなく、影月を守護してきた結界にも綻びが生じ始めていた……。
影月の街には昼と夜の顔が存在する。
人々が活気に満ち溢れる昼の顔と、異界の『歪』と呼ばれる鬼が姿をみせる夜の顔。
『歪』はこの結界の弱まる夜に現世へと干渉をしてくるのだった…。
私立麒麟ヶ丘学院に通う昂月司颯(こうづきつかさ)は、陰陽退魔師「シェード」として一振りの日本刀を携え、『歪』と呼ばれる鬼からこの街の昼と夜の均衡を護っている。
大切な人々が生活するこの街を、少年は護ると誓った。
果たしてその決断は正しかったのだろうか――――。
己が意志とは裏腹な運命を辿る現実。
少年はその運命と対峙する。
今宵も陰陽の月に式が舞う…。