くのいち・咲夜

ルネ
◆ストーリー時は戦国。
各地で大名同士の覇権争いが起こるこの時代。
大きな二つの勢力がにらみ合い、危うい均衡を保っていたこの地であったが、些細なきっかけによりついに本格的な戦が開始された。
同時に、それぞれの大名が抱えている隠密…いわゆる「忍」一族の対立も決定的となったのである。
ここに“那霧の里”“卍谷”という、二つの里があった。
それぞれ別の大名に仕える忍びの里であったが、ここについても例外ではない。
古くからある里同士、均衡した勢力による果てなき争いが続くと思われたが、ある一人の忍の裏切りによって今までの関係は崩されることになる。
その男は、戦闘力もさることながら、およそ人間にはなしえないと思われる不可思議な術を使うことで、戦場で出会った兵はもちろんのこと同じ忍ですら恐怖を覚えるという。
そして今、里を裏切ったその男を追う任務を受けた忍が野を走る。
豊満な肢体と美しき容姿をたたえ、彼の男に勝るとも劣らない戦闘力をもったくノ一。
名を「咲夜」という。
かつて、彼の男が自ら育て上げたくノ一であった……。
◆登場キャラクター●咲夜(さくや)“那霧の里”のくノ一。
主人公の妹として幼い頃から一緒に育てられた少女。
今は“追い忍”となり、裏切り者の主人公を追っている。
物心つくまえから主人公を慕っていた咲夜は、裏切りの理由を知る為、自ら志願して“追い忍”となる。
主人公と同じく生まれついての能力を持っており、その能力を里内部でも秘密にする為、「くノ一」としての教育も主人公が行っていた。
●蛍(ほたる)“那霧の里”のくノ一。
妾の子として生まれた、主人公の異母兄妹。
自分に「くノ一」の教育を行い、なにより“妾の娘”だということを差別せずに接してくれた主人公に対して秘めた想いを抱く。
しかし、優秀で美しく、そして特殊な能力を持つ咲夜に対して劣等感を抱いていた。
咲夜に負けまいと言う想いがそうさせたのか、現在では“蟲”を自在に使役するすべを身に付けている。
裏切り者の主人公、そして身体に秘密を抱えたまま捕らえられた咲夜、二人を抹殺する任を受け、追い忍となってやってくる。
●朱火(あけび)“卍谷”のくノ一。
卍谷党首・兵衛の命を受けた、主人公の目付け役。
やけに明るく、つかみ所のない性格。
普段は女の色香を振りまき飄々としているが、こと戦闘になると冷徹。
敵味方問わず“朧目”と恐れられる主人公に対しても言葉はばからず、ずけずけと物を言う。