痴漢レストラン1B

ドラゴンフライ
森の中のレストランに恋人の咲来とやってきた俺たちだったが、そこは異常な世界だった。
まさか咲来が料理されるなんて……。
料理される、といっても彼女が殺されて人肉をふるまわれるわけでじゃない。
咲来が料理を引き立てる材料になるのだ。
彼女は恥辱と凌辱を尽くされ、徐々に理性を無くしつつあるのは明らかだった。
食前酒のワイン、サラダと狂った料理が続く中、今度は巨大な鍋がテーブルに運び込まれた。
それこそ小さな人間ならすっぽり入りそうな鍋だ。
「こちらが特製フォン・ド・ボーになります」と支配人が説明する。
嫌な予感がよぎった。
鍋の蓋を開けるとそこには野菜や子牛の骨らしき見慣れた食材の中に混じって全裸の咲来が……。
奴らは、俺がこのふざけた鍋の中で咲来とセックスすることを望んでいるのだ。
―――「六話フォン・ド・ボー」より