アンジェリウム1

ムーンロック
天界を統べる全知全能の神“ゼウス”は、常々、若い天使達と浮気したいと考えていたが、結婚や女性の生活、貞節の女神にして、敢えて加えるなら強烈に嫉妬深い彼の妻“ヘラ”がそれを許すはずもなく、悶々とした日々を過ごしていた。
そんなある日、ゼウスは、天使達の昇級試験の実施についての報告を受ける。
昇級試験は、下界(人間界)で実施されることを常とし、天使達は人間達と生活を共にしながら、人々に幸せを与えて徳を積んでいく……、そして、その徳の高さによって進級を左右するという仕組みになっていた。
地上で行われる試験ならば天使達にちょっかいだしてもヘラに気付かれないだろうと踏んだゼウスは、人間界の花屋でアルバイトとして昇級試験に臨む“ユウ”“美喜”“チャド子”の3人の天使達にターゲットを絞り、彼女達の行動を見守るのだった。
それは、親心ではなく、隙あらばエッチなことをしようというエロ心でしかなかったのだが……。