幽霊と恋したい!

flap
■□■あらすじ■□■学園生活も今年で2年目。
主人公は依然として最悪だった。
勉強もスポーツもパッとしない。
幼なじみの水無月葵は相変わらず自分を目の仇にしてくる。
おまけに今度は家が燃えた。
両親は離れた町の社員寮に引っ越したが、主人公は通学のために一人暮らしをしなくてはならない。
限られた生活費を工面するために探し当てたのは、いわく付きの幽霊物件。
もともと幽霊だのなんだのを信じていない主人公はその家賃の低さにすぐさま飛びつく。
さっそくその晩、女の幽霊が現れるが……。
「まぁ、とにかくそこに座れ」主人公は幽霊を正座させ、説教を始めてしまう。
「自縛霊だかなんだか知らんが、ここの敷金・礼金、そして家賃を払っているのはこの俺だ」しゅんと首をうなだれる幽霊の女の子。
聞けば、自分はまだ幽霊になったばかりで勝手がわからないのだという。
このまま仕事(祟りとか呪いとか)がはかどらないと、リストラされてしまうかもしれません、と主人公に泣きつく始末。
そうまで泣き付かれては、主人公も無碍にはできない。
とりあえずはこの部屋での同居を許すことになるが……。
■□■登場キャラクター■□■▼狗郎幸一(くろう・こういち)主人公。
異常な現実主義者で、かつ理屈バカ。
自分の成績が振るわないのは、日本の教育制度の評価システムにあるとして意に介さないが、さすがに海外出張中の両親には見せられない成績だということも自覚しており、内心ちょっと焦り気味。
ラノベちっくな苗字をクラスメートにはうらやましがられるが、幼なじみの葵からはそのせいで「イヌ」呼ばわりされ、いいように暴力を振るわれる毎日。
だからといって弱っちいタイプではなく、言うことははっきり言ってしまうので、さらに葵からひどい目に遭わされる。
実家が火事で燃えたため、とりあえず一人暮らしをすることになったアパート(いわく物件)で幽霊のナナと遭遇。
その言動が理にかなっていないと逆に膝を突き合わせて説教しはじめる始末。
その説教過程でナナから幽霊修行を手伝ってほしいといわれ、奇妙な同居生活が始まる。
▼ナナ/CV:朝香みぃあ主人公が引っ越してきたアパートに住み着いている幽霊。
幽霊とはいえ、基本、弱気で臆病。
やや天然気質。
押しが弱いため、人間にとり憑いて脅かしたり、呪い殺したりといった、幽霊の本分ともいえる行為(つまり仕事)ができず、結果的にただ彷徨っているだけの日々(?)を送っていた。
主人公に幽霊仕事を試みるも、またもや不発。
それどころか主人公に論破されて魅入ってしまい、一人前の幽霊になりたいと修行を申し出る。
ただ、修業には多量の”精力”が必要で、主人公はその補充までも面倒を見るハメになってしまう。
精を受けたことで主人公と波長が良く合うようになり、(主人公の身体を使って)様々な能力を発揮。
テストで満点、身体能力を上げてスポーツでも大活躍し、主人公は(若干一名を除いて)一躍羨望の的に。
▼水無月葵(みなづき・あおい)/CV:Ageha主人公の幼なじみ。
学内では人当たりが良い気さくなアイドルで、成績優秀スポーツ万能の文武両道娘。
まさにステレオタイプな人物像を持つ。
だが、主人公に対してはあり得ないほど気が強く、もはや暴力とも言えるほどの攻撃は苛烈を極める。
これまた判りやすいステレオタイプな幼なじみである。
強がってたりするけど実は怖がり。
怖い話やオバケは大の苦手。
そのくせ、当人には迷惑極まりない霊感気質を持つため、他の人には見えないモノまで認識できてしまう。
当然、幽霊のナナも普通に見えてしまうため主人公に寄り添うナナを彼女だと勘違いし、彼女はこれまでとは違う行動を取り始める。