くのいち飛鳥~吉原遊郭奇談~
アイル ■物語■江戸唯一の幕府公認遊郭、吉原遊郭で体をバラバラに引き裂かれた死体が発見される。被害者は幕府高官の息子と、その取り巻き数名。
南町奉行は事件の真相を探るべく、忍び集団月影衆のくノ一”飛鳥”を吉原遊郭へと派遣する。
しかし、事件の核心へ近づくにつれ、真実が判明するどころか事態は益々混沌としてくる。
さらに謎のくのいちの襲撃や、不審な人身売買事件に関わる事になるなど、新たな事件も発生していく……。
■登場人物■◆【飛鳥】(あすか)CV:鈴音華月月影衆に所属する”くノ一”孤児として月影衆の頭領に拾われ、そのまま忍術や剣術を仕込まれた。
小さい時から山の中で育てられたため世間知らずで、仕事を与えるには少し不安な部分がある。
だが、剣術などの強さは申し分なく、女性であるにも関わらず他の男達を圧倒している。
また、三味線や料理、書道など、他の職業に変装するために必要な素養も身につけている。
男に囲まれて育ったせいで、仕草や口調がどうしても男っぽくなってしまう。
当然、身体こそすでに成熟しているが、色事にはうとい。
◆【蹄女】(ひづめ)CV:杉原茉莉吉原の大見世で人気の太夫。
しかしその正体は、飛鳥と同じく吉原に潜伏する”くノ一”朝廷の隠密がいるらしいという情報を聞き、吉原に送り込まれた。
その性格は残忍で、目的を達するためなら拷問を行うなどのあらゆる手段を使う。
◆【夕顔】(ゆうがお)CV:高井戸雫吉原遊郭一の大見世、「三浦屋」の中でも一番人気の太夫。
つまり吉原一の太夫。
その美貌は全ての男を虜にし、女性達も彼女の気品に満ちた行動に憧れずにはいられない。
飛鳥のことが気に入っているのか、吉原の作法を教えたり、男を喜ばせる性技を教えてくれたりする。
◆【牡丹】(ぼたん)CV:民安ともえ幼い時に吉原に売られ、夕顔付きの禿として、花魁を目指して教育を受けている。
いつも全力で行動するが、そのためにやり過ぎて失敗をしてしまうこともある。
それでも、その愛らしい性格から、周りからはとても可愛がられている。
転びそうになったところを助けられたのが縁で、飛鳥と仲良くなる。
次第に飛鳥のことを姉のように慕うようになり、また飛鳥の方も自分と共通点の多い牡丹のことを可愛がるようになる。
◆【おれん】CV:野々村沙紗夜羅生門河岸にある長屋の遊女として、男たちに体を売っている。
吉原の中でも古株で、飛鳥に対して色々な情報を提供してくれる。
◆【大和】(やまと)吉原をうろつく謎の男。
飛鳥も驚くほどの戦闘能力を持つが、敵なのか味方なのかその正体は謎。
飛鳥の追っている事件についても何か知っているようだが‥‥。
◆【重蔵】(じゅうぞう)町奉行の同心。
能力はあり、正義感も強い。
その気さくな性格から人受けが良く、色んな人脈も持っている。
飛鳥の所属する月影衆とは家を通じて繋がりがあり、その関係で飛鳥も幼い時から知っている。
飛鳥のことを好いていて、何かというと手を出そうとする。
◆【八重】(やえ)吉原の花魁。
位は最高位の太夫。
廓に来てから年数を積み重ねていて、何人も馴染みを持っている。
飛鳥は芸者として、彼女のお座敷に呼ばれることになるが‥‥。