この歌が終わったら-Whenthissongisover-

hourglass
芸能界デビューを目前に控えたヒロインたちと、彼女たちを影で支える主人公。
夢に一歩ずつ近づいていた若者たちの夢と未来を屠るのは、古に端を発する不条理な災呪……。
形なき脅威に襲われ、閉じ込められてしまった廃校内をわけも分からないまま逃げ惑う主人公たち一行は果たして生還できるのか!?暗闇の中、その時鼓動は凍りつく。
新感覚ジュブナイル・ホラー・アドベンチャー!ここに登場!■ストーリー卒業まで間もないある日、主人公、鳥羽元永(とば・もとなが)は、かねてより淡い思いを抱いていた同級生の美少女、藤原藻(ふじわら・みずく)とともに下校する道すがら、彼女の口から、大手芸能プロダクション「カオスプロモーション」が主催するオーディションの二次選考に、妹の響(ゆら)と一緒に出場することになった、と聞かされる。
歌うことが好きで、歌で身を立てることに憧れを持ちながらも、おとなしい性格のためなかなか行動に移せない藻のことを考えて、藻とは対照的にアクティブな性格の響が、藻にはないしょで応募したとの事。
躊躇する藻を、元永は応援する。
その後、二次選考を経て最終選考まで残った藻と響は、もう一人、最終審査に残っていたクールな美少女、白峯飛鳥(しらみね・あすか)との三人組のミュージシャンユニット『プリモ・アモーレ』(イタリア語で『初恋』の意味)として、巨費を投じて売り出されることが決まる。
藻と響の成功を祝福しながらも、二人が手の届かない存在になってしまうことが受け入れられない元永は、少しでも近くにいて二人の力になりたいと考え、カオスプロモーションが募集していた、マネージャーのアシスタントとしてアルバイトを始める。
若くして屈指の売れっ子スタイリストである、酒出朱音(さかいで・あかね)などの魅力的なスタッフに囲まれ、朝早くから夜遅くまで、縁の下の力持ちとして元永は「プリモ・アモーレ」をサポートする毎日が続く。
そんな中、プロデューサーがデビュー曲のPV撮影のためのロケーションを、W県にある綾篠(あやしの)という場所に決定した。
そこは、人の姿がまったくなく、海と山とに囲まれた絶景ポイントの宝庫と言えるような場所であった。
最寄りの都市に通じる道路がひとつしかない点も、華々しい発表までは徹底的に秘密を貫きたい「プリモ・アモーレ」のデビュープロジェクトにはおあつらえ向きの場所といえた。
誰もがこのPVが素晴らしいものになることを確信して、翌日から撮影が開始された。
しかし、それは同時に、一行が体験することになる変事の幕開けでもあった……。
■登場キャラクター●藤原藻(CV:青葉りんご)性格はシャイでおとなしく、引っ込み思案で人見知り。
ネガティブな自分の性格に不満を持っていて、自分とは正反対に明るく行動的な妹の響のことを羨むこともしばしば。
響に勝手に応募されて参加したオーディションだったが、歌唱力を認められ『プリモ・アモーレ』リードボーカルを担当することになる。
「えっ……そ、その、鳥羽くんとは、ただの友達なんだから……」●藤原響(CV:神崎ちひろ)性格は姉の藻とは対照的に、明るく活動的で人なつっこい。
行動力はあるが、一度決めたら猪突猛進するタイプ。
小さな頃から引っ込み思案な姉の背中を自分が押してきた、という自負があり。
オーディション勝手に応募したのも、ひとえに姉のためを考えてのことである。
「じゃ、あたしが二次選考に残ったら、お祝いにデートしてくれる?お兄ちゃん」●白峯飛鳥(CV:氷室百合)一見冷たい印象を人に与える少女。
ジュニア時代から芸能事務所に所属して子役タレントとして仕事をしてきたため、芸歴はかなり長く、「プリモ・アモーレ」の3人の中で、いちばん現場経験が豊富でプロ根性が据わっている。
「私は、この世界でずっと生きてきたの。
やっと手にしたチャンスなんだもの、必ず成功させるわ…」●酒出朱音(CV:楠鈴音)フリーのスタイリスト兼メイクアップアーティスト。
セクシーな外見に反して、さばさばとした性格の持ち主。
少々荒っぽい傾向はあるものの、親切で面倒見が良く、しかも情にもろいという典型的な姉御肌の女性なので、スタッフやモデルからの信頼は厚い。
「あはは、社長って言ってもね、そんな全然偉そうなもんじゃないから、あたし」●鳥羽元永本作の主人公。
リーダーシップを積極的にとるようなタイプではなく、どちらかというと消極的な性格だがいざというときには度胸が据わって決断力や行動力を見せるような「ここぞで頼りになる」タイプ。
ただし、本人的には自分の柔弱とも言える性格にはかなり不満をもっており、もっと積極的でぐいぐい前に出て行くような性格になれたらいいのに…と思っている。
口数はそれほど多い方ではないが、かと言って寡黙なわけではない。
在学中から本作のヒロインのひとりである、藤原藻にずっと淡い思いを抱いている。
本人的にはそれなりにちゃんとアピールしているつもりだが、藻の反応が思わしくないため「やっぱり好き」と「やっぱり駄目かも」の間を行きつ戻りつしているような状態。