虹を見つけたら教えて。
アクトレス ■□■ストーリー■□■…ヒトのココロは、どんなカタチをしているの?俺は哲学者でなければ教育論者でもない。俺の専門分野は『心理』じゃなく『技術』の方だし、知識もそれに準じている。
だが、それでも俺に教えて欲えてくれと言うのであれば、敢えてこう答えるだろう。
『ヒトのカタチをしているのさ』と。
この答えに深い意味などある筈がない。
人の肉体が魂の入れ物ならば、収まるものはそれ相応の形をしているのではないか?…というだけだ。
しかし、『彼女』を見ていると…彼女は…きっと『水』のように、『海』のように…あるいは『雨』のように…あらゆるカタチにココロを変えて、あらゆるモノに溶け込むのだろう。
痛いほどに優しそうな彼女の笑顔を見て。
俺はふと、そんなふうに思った。
そう、あの雨の日に…。
■□■登場キャラクター■□■●スイ(CV:桜坂かい)ある雨の日、公園で出会った不思議な少女。
自らを「スイ」と呼ぶが、それ以上のことは何一つ不明。
公園でたまたま声を掛けた颯斗に懐き、そのままアパートへと付いてきてしまい、晴香・悠紀・音海を巻き込んだ、奇妙なグループを作ることになる。
自我が希薄な彼女は、無邪気な赤子のような、一般常識から外れている行動を起こす。
心身共に傷付いているはずのスイは、それでも、常に笑顔を浮かべている。
その胸元には、水晶のペンダントがかけられている。
●雨宮晴香(CV:小蝶)颯斗と同じ『聖芯桜華医科大学』に通う医大生。
専攻は内科。
特に親しいというわけではなく、たまに顔を合わせて会話を交える程度の仲だが、スイを通じてよく行動を共にするようになる。
美人ではあるが控えめで大人しい彼女は、一言でいうなら地味な女性。
だがそこがイイと一部では評判。
●新海悠紀(CV:新月初風)颯斗と同じアパートに住んでいる隣人。
颯斗を「おにいちゃん」と呼び慕っている。
病弱な母と二人暮らしを行い、ファミレスのアルバイトで若年ながらも家計を支えている苦労人。
だが、そんな不幸な境遇を吹き飛ばすような、明るく元気な笑顔の持ち主。
常にペットのハムスター「ちろたん」と共にいる。
●境音海(CV:彩世ゆう)スイの遠縁にあたる保護者。
放浪を繰り返すスイを今まで守り続けていた。
…が、本人のいい加減な性分もあってか、いまいち守り切れていない様子。
彼女はセラピストを営んでおり、被保護者であるスイの心を癒すべく、始終四苦八苦している。