姉妹妻3~仕舞妻~
13cm ■□■あらすじ■□■主人公・伏見健太(ふしみけんた)は、探検家の父と海洋冒険家の母に育てられ、彼らのアグレッシブな生活を反面教師とした結果、雅や侘び寂びの世界に憧れる美大生。両親が行方不明となった後も、特に悲観せず毎日を過ごしていた。
そんなある日、健太は美術館で一枚の絵を目にし、心打たれる。
「これこそ、自分の目指していたモノだ!!」と、作者である日本画家に弟子入り希望の連絡を取ったところ、即刻画家の家へと呼び出される。
喜び勇んで荷物をまとめ、見知らぬ街へと向かう健太。
そこで彼は、もう一つ自分の中での、運命的な出会いをする。
画家の妻である大原葵(おおはらあおい)に、一目惚れしてしまったのだ。
弟子としてではなく、家を空けてばかりの画家に代わる男手として呼び出された事を知るが、惚れた弱みもあって結局留守番兼雑用係扱いで、居候する事に……。
■□■登場人物■□■●大原葵(CV:涼森ちさと)健太が居候する屋敷の住人。
健太が弟子入りを目指す日本画家の妻であり、自身、とある流派の日舞の家元を務める。
旦那が年がら年中放浪しているため、実質的な屋敷の主。
家の外では流派の代表としての自覚を持って振舞っているが、ひとたび家の中に戻れば、面倒事を家政婦の桃子と雑用係の健太に任せて、自身は好きに振舞っている。
やろうと思えば、家事も含めて万事卒なくこなせるのだが、よほど必要に迫られないと、その実力を発揮しない。
●野々宮桃子(CV:あさり☆)健太が居候する屋敷の住人。
家政婦として、屋敷の中の家事一切を取り仕切っている。
屋敷の主である葵とは、子供の頃からの知り合い。
年上の素敵なお姉さんとして慕っていた。
控えめかつ博愛主義なため、何もかも自分任せでだらだらしている葵に対して、文句の一つも言わない。
むしろその駄目ッぷりをニコニコしながら見つめ、フォローするのが日課。
●三条美紅(CV:比未子)健太が居候する屋敷の半住人。
日舞の内弟子だが結婚しているため、屋敷と自分の家それぞれを、大体半々のペースで寝泊りしている。
健太とは幼い頃、一緒に遊んで過ごした仲。
当時の関係は、暴君である美紅と、それに逆らいきれない健太というもので、再会してからの二人の関係も、ほぼ同様。
●宝泉院理路(CV:天天)葵の妹。
宝泉院は芸名であり、本名は大原理路。
日舞の若き師範として、自ら望んで雑誌やTVに露出している。
決して能力は低くないのだが、常にそれ以上のスペックを持つ姉と、子供の頃から比較され続けた所為で葵が大嫌い。
大原の姓を名乗らないのも、その為。
人前では姉同様、清楚でおしとやか。
しかし利用価値の無い人間相手には、態度を豹変し見下すか、完全に無視する。
●三条青三内弟子・美紅の旦那さん。
郊外にある、とあるお寺の住職。
美紅が何日も家を空け葵の屋敷に泊り込んでも、嫌な顔一つしない、話の分かる出来た人。
むしろ葵と気が合うのか、家ぐるみで親しく交流している。