麗辱の館【後編】

バニラ
駿の予測とは違い、詩鶴は母親に恨みを持っているという事を含めて、駿に洗いざらいをぶちまける。
詩鶴は自分の目で見てみれば良い、と駿に離れの鍵を渡す。
駿はそれでも納得がいかず、燕にも母親のことを尋ねる。
燕からは、彼女の両親の事情を聞かされる。
それは、父親の行為によって母親は精神を病み、またその病んだ記録を見たことによって、今の燕が形成されたという事だった。
駿は、これで城ノ内家は手に入れたのも同然だと思いつつも、どこか納得しきれない。
そこに現れた巴が、離れの鍵を要求する。
巴にとって母親の仇なのだということが分かる…。