ボクスキ!男の娘(ボク)を好きって言ってよ!
ボクカノProject ■□■ストーリー■□■その夜もマンションの一室はかしましい喧騒に包まれていた。部屋の中にバカ笑いと菓子を噛み砕く音、コロコロと鈴を転がしたような可愛らしい声が響く。
その光景をため息混じりに眺めながらも、本来の住人は、なんとなく幸せな気分を味わっている。
子供の頃の出来事から人との係わり合いを避けて来た『大畑隆一』は、自分を支えてくれた親友『芹沢槙宙』と、多少変わり者ながら気が置けないオカルト研究会部長『野原奏音』のおかげで普通の生活を取り戻していた。
そんないつもの夜、コンビニへ買い物へ出かけた隆一は公園で不思議な光景を目にする。
それは白いワンピースの裾をヒラヒラさせて、まるで踊るように飛び跳ねる女の子だった。
まるで、女の子には体重ってものがないみたいだった。
砂埃ひとつ起こらない‥‥‥身体が浮いてるみたいだ。
女の子「‥‥‥んふふっ、またにゃはっ」まるでフッと消えるように、女の子は俺の視界から消えて無くなった。
ホントに、まるで消えるみたいに‥‥‥隆一「これって、やっぱり‥‥‥れ、霊現象?」この日から、隆一の周りで不思議な、しかし懐かしい夏が始まる。
■□■登場キャラクター■□■●芹沢槙宙(CV:須本彩奈)隆一の親友で、あだ名はマキ。
危なげな雰囲気を漂わせていた隆一を放っておけないで、なにかと世話を焼いているうちに、親友になる。
今では毎朝夕一緒に通学する仲。
男が好きというわけではないが、隆一には特別な感情を抱いている……がしかし、もちろんそんなことは言い出せず、悶々とした日々を送っていたのだが、突然現れたサチと隆一の様子に危機感を覚えて……オカルト研部長の奏音とは小学生の時のクラスメイト。
その奏音から半ば強引にオカルト研へ勧誘され、隆一のことも道連れに引っ張りこんだ。
あることがキッカケで、隆一の為に男の娘として接することを決める。
●緑川サチ(CV:本郷あおい)オカルト研の部室に突然あらわれた女の子。
しかし学園の生徒名簿を調べても、幸の名前はなく、正体不明。
なぜか隆一に気があるようで、毎日部室へやって来てはベタベタと隆一にくっつきたがる。
そして隆一もまんざらではない様子……●野原奏音(CV:中家志穂)学園のオカルト研究部の部長。
女の子として学園生活を送っているものの、男の娘なのは周知。
オカルティックな事象と魔術に造詣が深く、部の存在根拠になっている。
普段は書物に顔を突っ込むように没頭していて言葉少なくコミュニケーション下手だが、自分の趣味には貪欲。
生家はカソリック教会で父親は神父でかつ悪魔祓いを行う『黄金の夜明け団(GD団)』のメンバーで祓魔師。
奏音も父親から一子相伝で祓魔師の修行も積んでいる。
小学校は普通の学校、中学になってからは神学校に通う。
辛い祓魔師修行の最中にシスター達に慰められ、憧れるように(とはいえ、女の子になりたい訳ではない)。
父への反抗もあって男の娘になり、神学校からドロップアウトして学園へ進学する。
その父が亡くなった後は、ひとりで教会を護っている。
●綾瀬ユキ(CV:東かりん)最近転校してきた生徒だが、時々、隆一に絡んでくる。
面識のない隆一は、なにか違和感を覚えているようだが……。
●大畑隆一男女共学の学園に通う二年生。
なにごとにも無気力で受動的。
引っ込み思案というわけではないが、あまり他人と係わり合いになるのを好まない。
話し掛けれればまあフツーに会話は出来るし人当たりも悪くない。
小学校低学年の頃、幼馴染を目の前で川で溺れて亡くした経験があり、以来、人と関わりあいになるのを拒む無気力な性格に。
しかし中学校で槙宙と知り合ってから、その性格が変わりはじめる。
一時期の自閉症気味な時期に親にも見離され、学園に入ってからはマンションの一室にひとり暮らし。
それをいいことに、槙宙や奏音らのたまり場になっている。