魔法、ひとつくださいな。
アクトレス ■□■ストーリー■□■都会の喧騒から離れたところの、田舎の小さな町。その町の人里からはずれた田畑の真ん中に、一軒のお店がぽつんと建っていました。
そのお店の名前は「駄菓子屋ひより」。
お店にいるのは、1人の冴えない若い店主と、1匹の飼い猫。
置いているのは名前の通り、駄菓子の数々。
特別珍しくもない、年季の入った駄菓子屋さんです。
ただ、注意深い人ならば気づくかもしれません。
店の入口に、1枚の張り紙がしてあることに。
店と同じぐらい年季の入った、黄ばんだ紙に書かれているのはこんな言葉。
「魔法有り□(マス)」魔法――。
誰もが夢に見る不思議な言葉。
どんな夢も叶える不思議な力。
でも、現実には存在しない力。
普通ならば、こんな張り紙は冗談だと思うでしょう。
でも――この張り紙が冗談じゃなかったら?この店には本当に、魔法を置いているとしたら?夢や願いや悩みを魔法で解決することができるとしたら?それはとても、とても素敵なことではないでしょうか?そう思ったのは、私だけではないようです。
ほら、今、お店の前で足を止めた1人の少女。
この後、お店に入った彼女はきっと、こう言うのです。
「魔法、ひとつくださいな」――って。
■□■登場キャラクター■□■●鷹堂凪穂(CV:北都南)つい最近、この田舎町に越してきたお金持ちの家の一人娘。
様々な物を与えられて育てられてきたため、世間知らず。
越してきたばかりで親しい友人や近い人間がまだいない。
魔法や童話、おとぎ話、サンタクロースから妖怪まで、ファンタジーの存在を心から信じていて、基本的に楽天家。
言葉遣いも丁寧で、良識もあるが常識がない。
(物を知らない)天然ボケなキャラ。
魔法使いになりたい一心で、駄菓子屋に住み込み修行をはじめる。
「魔法、ひとつくださいな」●久津・クローティーヌ・美和(CV:綾瀬はみる)主人公の従姉妹で、父が日、母が仏のハーフ。
両親の仕事の都合上、親戚の珠江を頼って駄菓子屋ひよりへやってきた。
ペット(?)に「ぷち」という謎の生物を飼っている。
喜怒哀楽ははっきりしていて人の世話を焼くのだ好き。
主人公の身の回りの世話を焼きたがる。
やや潔癖性。
でも掃除洗濯は得意だが料理は何故か苦手。
カレーにキャラメルを入れたり、もんじゃ焼きにマシュマロを入れようとする感覚音痴。
「あ、ほら、兄さま。
ちゃんとお片づけしないとダメですわ」●ユマリア・トルナトーレ(CV:鞠杏樹)観光と称して、主人公の家の隣の空き地でテント生活を始めた外人さん。
勝手気ままのトラベラーのためか、しゃべる言葉に時折、妙な異国言語が交じる。
あらゆる国の言葉が話せるマルチリンガル。
女の子が大好き。
というか、男女問わず性的な物が大好き。
ヒロインや主人公にセクハラをすることも多々アリ。
客観主義で傍観主義。
飄々としていても、常に冷静。
「うぃ、むっしゅー♪ここに住まわせてイタダキマスと言うことでヨロシク、お隣さん」●シュレディンガー(CV:常盤美咲)祖母・珠江の使い魔だった白猫。
珠江死亡後は残された店を託された、主人公のお目付役のような存在。
短気で怒りやすい。
それは、根が真面目な処からの反目で、覇気の無い主人公を見ての苛立ち。
喋り口調は、老人口調。
偉そうな態度をしている彼女だが跳ねているスーパーボールに弱く、見ていると身体がうずいてしまい掴まずにはいられない。
「おぬしは、もう少ししゃんとしたらどうじゃ!」