Hi・Me・Go・To ピンクパイナップル 2012-10-05 19:00 ピンクパイナップル ブラスバンド部の彼女から交際を申し込まれ、僕はさして支障があるわけでもなく、了承した。 儚げな表情で上目遣いの視線は心地よいが、大切な花を手折るような後ろめたさか、ぼくの経験の浅さか、合意はあっても関係は進展せず、気まずい空気も漂い始めていた。 二人で帰る満員電車の中。 挙動のおかしい女性を見かけた。 「痴漢……か?」だが、彼女はその行為を積極的に受け入れているように見える。 僕の背筋に寒気が走った。 彼女は、顔なじみの図書館の司書だった……。