淫獄女学園~用務員の卑劣な罠~
アンダームーン ■ストーリー私立『稜鴎(りょうおう)』学園で、「伍味健吾」主催のもと開かれる夜会『射交会』そこでは日夜、多くの『紳士』たちが『淑女』を玩び、多くの『淑女』もまた、『紳士』たちに玩ばれる夜会を楽しんでいた。時は春四月。
新学生会長の「水宮寧々」と、新人学生会役員「綾咲束」「瑞之波瀬奈」は、新任保健医「仙崎かなめ」の変調から、その原因が怪しげな夜会にあることに気付く。
そして、その主催者がうだつのあがらない用務員として陰口を叩かれている「伍味健吾」であることを突き止める。
学長の「白河涼子」へ訴える良識派の「寧々」夜会への潜入を試みる勝気な理論派の「瀬奈」そして、「健吾」のもとへ直接乗り込む直行的な「束」3人は果たして『射交会』の全容を白日の下にできるのか。
主人公「伍味健吾」の冷ややかな視線が、三人の姿を高みから見つめていた。
■登場キャラクター●綾咲束(あやさきたばね)新入生。
運動神経抜群の体育会系少女。
人当たりの良い前向きな性格。
さばさばとしており、どことなく男の子っぽい。
まだ、色づく前で、恋愛感に疎く、スカート越しではあるが教室であぐらを組んだりして【瑞之波瀬奈】に窘められる。
【瑞之波瀬奈】と共に【水宮寧々】の後を追って学生会に所属する。
【仙崎かなめ】のことを調べている中、怪しいと目をつけた【伍味健吾】に会いに行き、見栄えのしない【伍味健吾】に一目惚れしてしまう。
初めての恋の相手が、歳の離れた冴えない男相手であることに戸惑いつつも、やはり【健吾】のことを忘れることができない。
事態の黒幕が【健吾】であるとハッキリした際、恋した相手を更生させようと、説得を試みる。
しかし、人間不信に陥っている【健吾】の心は頑なで、一向に開かれようとしない。
【束】は自分自身を賭けて、【健吾】の頑なな心を開こうとする。
「あたし、できるよ……。
伍味さんのためなら、なんだって……どんなことだって!」●瑞之波瀬奈(みずのはせな)新入生。
勝気な理論派で、時に人当たりがきつくなってしまうことも。
しかし、口先だけでなくしっかりと自ら実践する努力家であり、きつい人当たりで人望を失うようなことはない。
【綾咲束】に比べて女性らしい物腰。
恋愛に密かに憧れるお年頃。
【綾咲束】と共に【水宮寧々】の後を追って学生会に所属する。
様子がおかしい【仙崎かなめ】を【束】や【寧々】と気遣うが、状況は悪化するばかり。
打開策が見出せない中、以前に【寧々】が目撃した現場へと単身潜入を試みる。
潜入には成功するものの、そこで目撃した情況に動揺。
直後、【伍味健吾】に捕らわれてしまう。
最悪の状況下でも強い精神力は損なわれず、それが【瀬奈】をして、【瀬奈】たらしめるが、そのことがまた、【瀬奈】をより一層、苦しめることとなる。
「冗談じゃないわ!わたしに汚い手で触らないで!」●水宮寧々(みずみやねね)【瑞之波瀬奈】と【綾咲束】の幼馴染で二歳年上の学生会長。
少し気弱なところがあるが、しっかりとした良識派で、3年進級と同時に学生会長を引き継いだ。
小柄な容姿で、男子学生からの支持率も高い。
前年は学生会の保健担当であり、ナース服姿で保険医の手伝いをしたこともある。
3年間通っている『稜鴎学園』の(表面上の)あまりの風紀の良さに、なんとなく違和感を感じている。
【仙崎かなめ】の件で【白河涼子】を問い詰める。
しかし、いささか行き過ぎ、危険視した【涼子】の手引きで【伍味健吾】に襲われてしまう。
脅迫され、服従させられた【寧々】は、その恐怖と快楽によって、心に傷を負っていくことになる。
「やめてください……なんで、なんでこんなことするんですか……?」●白河涼子(しらかわりょうこ)若干22歳にして名門『稜鴎学園』の学長を引き継いだ才媛。
気鋭の教育者としてマスコミに持て囃されていたが、就任二年目に普段からきつく当たっていた【伍味健吾】に暴行されてしまう。
以降、徹底的な快楽調教を受け、【伍味健吾】の実質的性奴隷に仕立て上げられてしまう。
以来、【伍味健吾】に昼間はきつく接し、夜は娼婦のように接するという二重生活を送る。
現在では【伍味健吾】に情が移っており、その言動はさながら「ツンデレ性奴隷」。
『射交会』の活動にも積極的になっており、『淑女』として参加しながら、一方で【伍味健吾】を秘書&ブレーンとして補佐している。
「あ、あなたがして欲しそうだったから、してあげるだけなんだから……」●仙崎かなめ(せんざきかなめ)『稜鴎学園』に赴任してきたばかりの新任保険医。
快活な性格で直ぐに学園に溶け込んだ。
男性と不思議と縁が無くまだ処女。
「赴任を機に単身生活とおさらばしたい」と【瑞之波瀬奈】や【綾咲束】に打ち明けるほど、人懐っこい。
一方で礼節を弁えており、【伍味健吾】に対しても大人の対応が出来る常識人。
「こんな目に遭うとわかっていたら、学生時代にもっと遊んでおいたのにね……」●伍味健吾(ごみけんご)本作の主人公。
一見すると冴えない容姿で、陰に篭りがちな性格もあってか、幼い頃よりいわれの無い誹謗を受けて育ってきた。
そのため、自分以外の周囲の人間を『倫理も理性もない欲にのみ忠実な下等な存在』と見下すようになる。
その頃から、眉間に深い皺が刻まれるようになり、周囲に「険のある表情をする」と不気味がられた。
本人は性欲以外に興味を示さず、金にも物にも人にも執着しない。
7年前、職も無く家もない状態で放浪していた