「逆王道」+「姦白宣言」=【不義理血統パック】
つるみく ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━本作品は「逆王道」(VJ007803)「姦白宣言」(VJ006923)を同時収録したパック商品です。2013年07月16日(火)までの期間限定商品になります。
この機会をお見逃しなく!!━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■“姦白宣言”ストーリー【園田財閥】。
園田一族が繁栄させ、国内の五大財閥と謳われるまで成長を遂げた財閥の一つである。
戦後は他同様、財閥解体の道を辿る事となったが【園田財団】という企業形態を新たにに設立。
元財閥グループを再結成した【園田財団】は勢力を増し、戦前以上に経済を動かしてきた。
その園田財団の総帥【園田幸一郎(そのだこういちろう)】が危篤に陥ったという悲報が届いた。
いや、むしろ『吉報』といった方が俺にとっては正しい。
現総帥が居なくなれば、その後継者が必要だ。
つまり、財団の実権を握り、地位・名誉・金の全てを手に入れる機会が到来したのだ。
「財団内では既に後継者を選抜する動きがあります」園田総帥危篤の報を告げる俺の優秀な部下が、言葉を続けた。
「ククッまだ存命中だというのに、不義理な連中だな」予測通りの動きに、思わず笑いが込み上げる。
同時に総帥選抜の候補者として名乗りを上げる者なども、手に取るように読める。
園田財団には『才能を持つ者は取り入れ、財団の力とする』という方針がある。
どんなに顔が利く人物であれ、力無き者は財団から振り落とされてしまうのだ。
この弱肉強食の世界で俺は異例の昇格を遂げていき、今では財団理事を務めていた。
「フッ、丁度いいそろそろ新しい椅子が欲しいと思っていたところだ」「フフッ、やはりいつもの藤堂理事です」ニヤリと笑みを浮かべる俺の顔を見て、部下がうっすらと楽しげな表情を見せた。
「そういえば、総帥不在の間は娘さんが代理人となるそうです」「ほう」総帥の娘か財団のパーティなどで見かけた事があるな。
確かまだ学生だったと聞いていたが…。
あの女が代理人ならば、利用しない手はない。
「よし。
後継者選抜に参加するために、まずはその総帥代理人に挨拶をしにいこうか」部下を連れ、俺は部屋を後にした。
■“逆王道”ストーリー【学園牧場化計画】。
一見何の変哲もない、多少富裕層の子息・息女が多い印象がある程度のこの学園に入学した時は、まさか水面下でそんな物騒な計画が進んでいるとは夢にも思っていなかった。
牧場と聞くとのどかなイメージではあるが、この計画においてはその限りではない。
なぜなら、わざわざ学園を牧場に仕立て上げてまでそこで飼育しようとしている家畜は、学生そのものもっと厳密に言えば、女子生徒に他ならないのだから。
俺、【野崎龍司(のざきりゅうじ)】が自身の出生の秘密と共にその計画を知ったのは、ほんのつい最近の事だった。
ずっと『死んだ』と聞かされてきた父親が実は生きていたと母親に教えられた時は、正直『ああ、やっぱりそうなのか』とさほど驚きもしなかった。
しかしその父親が学園の経営を支える財団の長であり、その上この非合法な計画を推進する裏社会の住人であると知った瞬間驚愕せずにはいられなかった。
なぜここへ来て急に父親の存在を明かし、そんな事を俺に教えたのか。
その答えは、俺が父親の跡継ぎ候補として選ばれてしまったからだ。
初めて知った己の父親は無類の女好きで、俺の母親以外にも何人もの女と関係を持ち、中には子を成した女も複数いるようだった。
そんな中でも、どういうわけか俺は特別親父の目に留まってしまったらしい。
結果、俺は突然自身の隠されてきた素性を知らされ、挙句『学園に在籍しているならちょうどいい』とばかりにこの【学園牧場化計画】の推進を一任されてしまった。
突如一変してしまった俺の日常、学園生活。
しかしその血統ゆえか。
暗転する世界観の中で、俺は不思議と破壊的な衝動に駆られ、独特の高揚感にその身が包まれていくのを感じていた。