雨音スイッチ~やまない雨と病んだ彼女そして俺~

黒鳥
■ストーリー運動も勉強も平均的で普通の生活を送っていた水島慎二は、とある女の子と知り合いになる。
里中雨音。
学園に転入してきたばかりで、まだそれ程親しくはない彼女。
雨の中、傘も差さずに『あめふり』の歌を口ずさんでいた。
雨に濡れる姿はこの世のものとは思えぬほどに美しく、不思議な雰囲気を纏っていた。
驚き駆け寄った慎二の胸に、雨音はゆっくりと倒れ込む。
腕の中の少女に惹かれ、関わりを持った事で慎二の生活は徐々に変化していく……■登場キャラクター【ミステリアスな転校生】●里中雨音主人公と同じ学園に転校してきた。
美しく長い黒髪のどびきりの日本美人。
身長も高め、スレンダーでスタイルも良い。
もの静かな性格と時折かもし出すミステリアスな空気のせいか一人で居る事も多く、余り友達は多くない様子。
一見良い女に見えるが精神疾患を患っている事に変わりは無い。
関わってはいけない、危ない女なのだ。
「ねぇ慎二くん…雨って……好き…?」【明るく活発な元カノ】●峰岸陽子修栄学園2年A組。
テニス部。
明るく活発な、慎二の元カノ。
その実、女の嫌な部分(嫉妬深く、感情的)を非常に濃く内包する少女。
独占欲も強く、別れた今でも主人公を求め「彼もまだ私の事が好き」と思い込んでいる。
自己中心的な考え方で人の意見などは聞かず、都合よく解釈する事が多い。
「だからさ……、ねえ?慎二と別れなさいよね」【清楚で頼れる学生会長】●木崎泉修栄学園3年A組。
学生会長。
真面目で清楚な、修栄学園生の鑑。
気さくな性格をしていて頼れる人物。
(だが、本質は陰湿で執念深い少女)家族思いで特に妹の事を大事にしている。
しかし家庭の事情により少々問題もあるみたいだ。
「あの子さえあいつを繋ぎ止めていれば、私達はこんな目に遭わずに済んだはず……」【小さくて可愛い泉の妹】●木崎雫修栄学園1年B組。
演劇部に所属する小さくて可愛い泉の妹。
優しく内向的な人物。
人見知りで自分から積極的に話したりはしない。
心を許した人とは仲良くなり甘えるタイプで、シスコンなので姉とは仲が良い。
(だが本質は泉と同じく陰湿。
基本姉の言いなりで、衝動的な行動に出やすい)「全部……、全部、あの人にせいなんだから!私とお姉ちゃんは、あの人のせいで!」【面倒見の良い従妹】●水島雪華修栄学園大学教育学部。
慎二の従姉で、父を失った慎二を小さい頃から可愛がって面倒を見て来た。
優しく大らかな性格をしていて、母性に溢れる人物。
しかし怒る時は怖い。
慎二に従姉として以上の感情を抱いているが、これまでは自らもそれに気付かぬふりを貫いてきた。
「でも、あの子は異常よ。
きっと心の抑揚に波があるんだわ」