彼女は高天に祈らない-quantumgirlfriend-

ESCU:DE
■ストーリー舞台は関西のとある架空の都市。
この国の伝統と歴史を色濃く残す街、《夾都市(きょうとし)》。
「生きたい、よ……」「そうか。
ならばその祈り――確かに、受け取った」その言葉と共に、自らを“神”と名乗った少女は、手にしていた剣で僕の身体を刺し貫いた。
――究極ドSな高天原の女王、天照大神<アマテラス>――超敏感肌で感じやすい武神、建御雷神<タケミカヅチ>――天然エロスの露出狂、天鈿女命<アメノウズメ>この街で、まことしやかに囁かれている“神”と“怪異”の目撃談。
その噂の真相を探っていた僕の前に現れたのは、ぶっとんだ性格をした三柱の女神だった。
巻き込まれるようにして――あるいは自ら渦中に飛び込んでというべきか。
戦う力を与えられた僕は彼女らと共に、この街に現れた神々が引き起こす様々な事件を追いかけていくことになる。
神とは、信仰とは、そして――人間とは果たしてなんなのか。
そうして次第に明らかになってゆく、事件の裏側。
重ね合わせの真実。
現代において紡がれる、新たな神話解釈と人の祈りの物語。
<神とは?>古来よりこの国では、おおよそ人智では計れない超越的な存在に対し、その呼び名を与えてきた。
これはすなわち、人並み外れた存在であれば神になる資格を得られるということでもある。
つまり、一般常識に照らし合わせて“神”と呼べないような魑魅魍魎や化物、怪人の類であっても、それらの本質は、神に等しきものと言える。
■登場キャラクター●天照大神<アマテラス>(CV:青山ゆかり)超ドSな高天原の女王。
カリスマ高く、自他共に認めるほどのサディスティックな性格をしている。
それゆえに昔から多くの神々から畏れられていたらしい。
大神照子<オオガミテルコ>という偽名を用い、配下の神二柱と共に稚彦の学園に在籍し、稚彦を七色の毒舌で虐げている姿がよく目撃されている。
以前より稚彦のことを知っているようなことを仄めかすが…………?「このたわけ。
妾を口説くなど二千年遅いわ」●建御雷神<タケミカヅチ>(CV:青葉りんご)極度の敏感肌に定評のある武神(稚彦談)。
負けん気強く、思い立ったら走り出し、走り出したら止まらない直情径行タイプ。
そしていざ戦闘となれば文字通り、武神のごとき強さを発揮する。
一方で、実は可愛いモノが好きらしく、『可愛くて可愛くない、微妙に可愛いモノ』がお気に入りらしい。
学園では竹内美月<タケウチミヅキ>と名乗り、アマテラスの傍にべったりである。
「や、やるからには完膚無きまでに徹底的に、あたしの敏感肌が治るくらい、この身体を触り尽くせ!」●天鈿女命<アメノウズメ>(CV:遠野そよぎ)日本最古の踊り子と称される芸能の神様、にして露出狂。
明るいエロスと博愛精神を志す、ちょっぴりおっとりなお姉さん。
何かにつけて服を脱ごうとする程度にエロくて困る。
マジで勘弁してください(稚彦談)。
学園ではほぼ本名に近い天野ウズメ<アマノウズメ>を名乗っている。
男の夢と浪漫をいっぱいに詰め込んだその胸のサイズはFカップ。
「そ、その、稚彦さんが触りたいなら、触ってくれても……いいんですよ?」●高姫美琴(CV:かわしまりの)本作唯一の常識人にして、稚彦の幼馴染み。
地味とは言わないまでもやや垢抜けない雰囲気で、平凡、普通という言葉がよく似合う。
悪口を言わない、嘘をつかない、優しい、真面目――そんな人の良い性格のおかげで、友達の数はけっこう多い。
大の読書好きであり、稚彦の所属する文芸部の部長でもある。
稚彦に対して浅はかならぬ想いを抱いているが自身でも持て余している様子。
「でも、私はそういう稚彦のほうが安心できるし、うん。
だから稚彦は今のままでいいかなー」