緑の少年

孤悲の杜
毎日毎日、会社へ行って仕事をし、そして家に帰ってくるルーチンワーク。
いくら生活の為とはいえ、変化のない日常に嫌気がさしている男、日織。
無趣味な日織の楽しみなど、そう多くはなく。
強いてあげる、ただ一つの楽しみも、決して口外できるようなものではなかった。
そんな中、年齢にはそぐわない言動をする少年と出会う。
「一人暮らしなんだ、お兄さん。
じゃあ、今日泊まってもいいよね?」「い、いや、泊まってもって……」なし崩し的に自宅に招き、勢いでその少年と関係を持ってしまう。
ただのませた少年だと思っていた日織は、徐々に現実離れした非日常へと踏み入れていく。
少年愛者である日織が、不思議な少年『ラス』と出会い、変わっていくお話。