この日恋人の和哉が言ったはじめてのワガママが、過去に恋人を事故で亡くしたという私の心の傷を癒してくれた
レパレスウィート 私は現在大学4回生。私は、1年前に恋人を事故で亡くしている。
大学1回生の時にアルバイト先のホテルで知り合った夏樹(なつき)という男性だ。
彼と死別してしばらくは、悲しくて悲しくて毎晩泣き明かした。
私も一緒に死ねていたら、とさえ思った。
そして今もそのことは大きな心の傷として私を苦しめている。
ある日、所属しているサークルのメンバーたちと遊びに行ってみんなと別れた後、私はこのサークルに入ってきたばかりの1回生の和哉(かずや)と一緒に夜の道を歩いていた。
和哉が恋人との死別について軽はずみで言った一言に傷ついた私は、和哉に強い口調で怒ってしまった。
「ごめん……」だけどこの夜をきっかけに、私と和哉はどんどん親密になっていった……。
短編の恋愛小説です。
文字数は約4700字です。