DearMaiden

まじっくハウス
アールグラントの姫君は今年で21歳。
王族としての結婚適齢期は、とうに過ぎていた。
見合いを勧める兄の気持ちもよく分かるけれど、縁談はことごとく断られてばかり。
理由は――わたしが、魔女と呼ばれているから。
母はもともと娼婦だった。
その腹から生まれたわたしも、同じようなに男を誘惑する放蕩娘にちがいない――周囲はそう、勝手に思い込んでいる。
けれど男を食い荒らすどころか、口づけだってまともに交わしたことがない。
わたしの心を埋めるのは、遠い昔に結婚の約束をした男の子の姿だけ……。
しかし見かねた兄王ウォルトの手引きによって、成り上がり貴族との婚約話が進められていた。
貴族――エアという男は、これまでの相手とは違い、どうやらこの縁談に乗り気だという。
悪いうわさが付きまとう女を、わざわざ喜んで正妃に迎えるはずもない。
何か……裏があるはずだ。
しかしエアの考えていることなど、彼とまともに話をしたことさえないわたしに分かるはずもない。
彼の騎士も、不躾で攻撃的で、なんだか不気味だ。
謎に包まれたエアの真意とは?クラウドが主人公へ向ける敵意の正体は?そして――彼との縁談の行方は……?乙女ゲーアドベンチャーゲーム。
西洋ファンタジースチル27枚数+差分