鬼来たる。

朝木blog出張所
村に迷惑をかける山賊を退治してくれた鬼の「泉輝」彼女が要求した報酬は「もち米」だった。
故郷の名物で彼女の好物でもある「お餅」を食べたいがために、彼女はこの世界で「もち米」を探し従者と共に旅をしている。
今回の依頼の山賊退治、鬼の手にかかれば山賊など赤子も同然。
余裕で報酬を手にするはずだったが、この村での報酬は「米」は米でも「うるち米」だった。
うるち米はアミロペクチンの含有率が低く、いくら搗いても彼女の好物の「お餅」にはならないのだ。
米は米でもこれでは納得できない。
ふつふつと湧き上がる怒りに、我を忘れその躯体を巨大化させ村を破壊してしまう。
暴れる鬼に村人は逃げ惑い、頼みの綱の従者に助けを求めるが…。