君と一緒にいられたら

六月の産声/p優
いつもの仕事帰りの駅前で、懐かしい人と再会した。
長谷川栞。
お互いが初めての恋人で、運命だなんてハシャいでいたけど、些細なきっかけでけんかをして勢いのままに別れてしまった。
なんで自分なんかと付き合ってくれていたのか、本当にもったいないくらい優しくて人間のできた女性だった。
大人になるにつれ自分の未熟さを思い知り、その度に栞を大事にできず手放してしまった事を後悔していた。
今でも忘れられずに思い続けていた人。
一目見て分かるほどの懐かしい姿の中に、一か所だけ昔とは違う違和感に気がついた。
それは薬指に着けられた指輪だった――。
■セリフ文字つきミニCG集・基本CG:6枚・本編60枚+セリフなし差分・サイズ:縦1754*横1240pixel