孕ませ賢女は檻の中前編
床子屋 ※本作品は『死刑宣告された賢女が嫌われ王子に溺愛されて、幸せになるまでの物語・前編』の男性向けverです。変更箇所は表紙とタイトルのみです。
本文に加筆修正・変更箇所はありません。
アリエナは賢女。
産婆であり語り部であり、占い師だった。
ある日アリエナは魔女として投獄される。
罪状は暴動の扇動。
身に覚えのない冤罪だった。
絶望する彼女の前に現れたのは、幼い頃のわずかな時間を共に過ごした王子シメオン。
懐かしさに喜ぶアリエナだが、かつての優しかった少年の姿はそこになかった。
今や彼は『嫌われ王子』。
その無慈悲で残酷なふるまいから『酷薄公』と呼ばれ恐れられている。
シメオンはアリエナに、彼女の死刑が決まった事を告げた。
絶望して取り乱し、命乞いをするアリエナ。
そんな彼女にシメオンはとある提案を持ちかけた。
『処刑されたくないなら手を貸してやる。
俺の子を孕め』処刑を逃れるため、そして自分を助けようとしている幼なじみを信じてシメオンの言葉にうなづくアリエナ。
だがシメオンの態度はアリエナが期待するものではなかった。
彼はただ女を弄びたいだけという事がすぐにわかる。
その日からアリエナは地下牢で『嫌われ王子』に凌○される事になる──。
日々、処刑の恐怖に怯えながらも町の人々を気に掛けるアリエナ。
だが繰り返される凌○によって体は嫌でも快楽を覚えていく。
そんな中、自分を蹂躙するシメオンの顔に深い苦悩の表情が浮かんでいる事にアリエナは気が付くのだった。
※前中後編作品の前編です。
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