異常狂育

猿合奏
名門「聖憐学院」は、今どき珍しく規則に厳しい学校として有名だった。
その学院の物理教師、高柳正広は、柔らかな物腰とユニークな授業で女子学生から絶大な人気を集めていた。
ある日の放課後、正広は、自分の担任するクラスの教え子のひとり、桔梗院あやめに呼び出され、交際を申し込まれる。
しかし、校則厳しい学院で教師と教え子の恋愛が許されるわけがない。
そこで正広は、交際していることを口外しないことを条件に、それを了承するのだった。
そして、交際した証として、誰も居ない教室でふたりは関係を結んだ。
あやめにとって、正広との交際は念願だったかもしれないが、彼にとっては、自分の歪んだ性癖を満足させるためでしかなかった。
そう、正広は、オンナを騙し、屈服させ、隷属させることに悦楽を覚える最低の男だったのだ。
正広の本性を知らず、あやめは彼の調教を「愛」だと信じて疑わない。
はたして、この調教劇の行方は……!?