■あらすじぼんやりとした意識の中、乱暴に呼びかける声が聞こえる。
目を開けるとそこには……暗闇の中に鉄格子と、赤い目の少女がこちらを見下ろしていた。
「……私が誰か分からないか?どうやら先ほど起こったことすら思い出せぬようだね」何も覚えていない。
話を聴くに、目の前の少女は「妖怪」で、自分は彼女に……妖術?で捕縛されてしまったらしい。
「キミはエサだ。
我々の親方さまに喰われる。
そのためにいまここにいる」彼女は、「親方さま」なる存在が率いる妖怪組織の一員だという。
得意げに語る妖の少女だったが、不意に、その背中の向こうにある戸が開けられた。
怒気を孕んだ声。
現れたのは彼女の上司(?)のようだった。
「カタメ」はすっかり委縮してしまい、パワハラ罵倒をされてもぺこぺこと平謝り。
なんか人間味に溢れていて与しやすそう……。
それに彼女たちの口ぶりからして、親方さまは数日は目が覚めない。
脱出方法を探るため、ひとまずはカタメに探りを入れることにする。
話してみると、カタメはそこそこ好意的。
仕事ができないため褒められ慣れていない。
そんな妖だった。
そうして会話をしているうち、ぽろっと……こんなことを漏らした。
「もうここ……辞めたいな……」――占めた。
こいつを、こいつの感情を利用すれば逃げ出せるかもしれない。
カタメのこころを喰うが先か、物理的に喰われるが先か。
数日間……鉄格子越しの、奇妙な恋の駆け引きが幕を開ける。
■作品概要評価されたい、褒めてもらいたい……功名心に溢れた無能な妖、カタメ。
初めて人間を捕らえることに成功したのに、誰からも褒められない。
もうこんな組織辞めちゃいたい。
メンタルが弱り切ったところに、貴方のやさしい声がカタメを癒します。
日に日に仲良くなっていき、彼女は貴方にデレッデレ。
芽生えたことのない恋心に困惑しながら、不器用にも貴方と手を繋ぎたがります。
妖を知らない貴方が、カタメの恋心をどう料理するのか。
人間を知らないカタメが、貴方に抱いた気持ちをどう味わうのか。
ホラー、サスペンス、純愛、どんなジャンルかは最後まで聴かなければ分からないボイスドラマです。
※製品版には、ジャケットイラストのタイトル無し原寸大ファイル、台本ファイルを同梱しております。
※ci-enにてお名前読み上げプランをご支援いただいている方へは、別途、「お名前読み上げトラック」を公開いたします。
歌い鈴 の作品が 47 件見つかりました 全4ページ
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