【あなたの知らない脳イキの世界】「……調律、お願いしたいです」退化した感度の回復 おち●ぽ調律師 黒村サキ[Querica Music] | ２次元ドットコム　ショップ別比較

黒村サキ――ピアニスト、調律師、ピアノ講師。
徹底して凛とした職人気質で、『ピアノの調律』と『人間の調律』を区別しない人物だ。
"あなた"が1●歳でショパンを弾けたとき、完奏の興奮で勃起したあなたに向かって黒村先生は言った。
「集中力は技術の基礎。
感覚を統一できる人間は、何をしても上手くいく。
あなたのおち●ちんも同じ。
調律できれば、ピアノも、人生も、全部が変わる」その言葉の真意が理解できなかったあなただが、彼女の眼差しに嘘はなかった。
数日後、勇気を出してレッスン室の扉を叩いた。
「……調律、お願いしたいです」★最初は困惑した。
リズムが狂った電子メトロノーム、心を丸裸にされるような和音、黒村先生の心音――。
あらゆる『説明』が剥奪された中で、脳が必死に補完しようとする、想像しようとするしなやかさが、あなたを導いていた。
黒村先生の心音を聞き終えたあなたは、丸めた何枚ものティッシュを見つめていた。
本来、“性”を形づくろうともがく衝動とは、このような温かいものなのだろう。
初めて、本当の意味で『自分と向き合った"レッスン"』だった。
★その後、あなたの演奏は劇的に変わっていった。
感覚が統一され、集中力が深まり、コンクール荒らしと呼ばれたライバルすらも圧倒した。
「これだ。
この感覚だ」あなたは理解した。
彼女が言っていたのは、単なる比喩ではなく、本当に感度を調律することで、あらゆる集中力と表現力が一変するということだったのだ。
プロとしての才覚を彼女に見出されたあなたは、プロのピアニストを目指し、黒村先生に師事することになった。
毎回のコンクールでは、演奏直前にかけられる「鬼になりなさい」という言葉と、演奏終わりの舞台袖で、「大丈夫」と掠れた声で抱かれる。
叱るでも褒めるでもない。
その温もりなくして、あなたのピアノは完結しなかった。
恋愛感情を含め、心から尊敬している。
そんな師弟関係を持ってしても、テスト勉強、受験、そして気がつけば……忙しさにかまけて、レッスンからは、足が遠のいていた。
「ピアノを忘れないで……」苦渋の決断でもう一つのやりたいことに進んだあなたを彼女は責めることをしなかったが、あの寂しげな表情はいまも鮮明だ。
黒村先生はいま、どうしているだろうか。
彼女の大好きな雷おこしを持って、あなたは数年ぶりにレッスン室に顔を出した。
★「久しぶりね」声は変わらないが、平等に厳しい彼女の性格が強く影響したような、一段と凛とした姿になっていた。
挨拶もそこそこに……対話するなら、旋律だ。
――……。
――おかしい。
――完奏こそしたものの。
久しぶりにピアノに向かったあなたの指は、思うように動かなくなっていた。
「……ち●ぽが狂ってる。
最近、どんなオ●ニーをしたの?」黒村先生の声に静かな怒りが滲む。
(どうしよう……)だが、ここに来たのは生半可な気持ちじゃない。
またピアノと向き合いたい。
その一心だった。
あなたは最近のオカズについて、正直に答えた。
どれも、わかりやすい刺激ばかりだ。
「相手に全部説明してもらわないと気持ちよくなれない。
そういう状態じゃない?」隠しきれない怒りを抑えながら、彼女は畳み掛ける。
「それでいいの?あなたは、本当にそれでいいの?」反射的に両手の拳を握った次の瞬間――ペシンッ!!黒村先生に、手の甲をはたかれた。
激情が集約された一撃は、想像以上に痛かった。
大の大人が情けない。
恥ずかしくて、いまにも涙が出そうだった。
「……わかりやすい快楽に逃げてる人間が、一番嫌いです」黒村先生の冷酷な視線が、顔から股間へ、痛いほど突き刺さる。
沈黙の中、あなたは立ち上がり、頭を冷やしてきます、と言葉を残して、レッスン室を去った。
★帰宅すると、黒村先生からメールが届いていた。
本文のないメッセージだったが、メールの添付ファイルに目をやる。
『退化した感度の回復』タイトルを見て、あなたはハッとする。
それは、あのとき一度だけ受けた、感度を高めるための『調律プログラム』だった――。