朝までいっしょ☆~同棲物語~[トラヴュランス] | 2次元ドットコム ショップ別比較

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★ストーリー俺は西谷明夫(にしやあきお)、この春から大学生という身分だ。
と、言っても勉強が大好きって訳ではなく、高校時代に打ち込んでいたサッカーも結局はモノにならず……正直言って将来自分がなにをしたいのかが判らないと言うのが本音だったりする。
そんな俺は結局進学という道を選んだ。
決して高いレベルの学校ではないが、親父も卒業したというこの学校に進学し、じっくりと将来について考えたかったのだ。
両親はそんな俺の我が儘を許してくれた……基本的にバイトして学費を稼ぐ事が条件ではあったが。
春、俺の新しい生活が始まった!俺は学校の近所にアパートを探し、古いながらも二間続きの格安の部屋をゲットすると、早速荷物を運び込んだ。
学校も始まり、まだ少ないが新しい友人も出来た。
不安もあるが、あれこれ小言を言う両親も居ない自由な生活!ああ、なんて人生は素晴らしいんだ!!……などと思っていた俺だったが、実は心残りが無いわけではない……「マリ姉……」そう、彼女は俺の幼馴染で、2歳年上のいわゆる姉貴分と言った感じの存在だ。
彼女とは家が隣同士だったせいもあり、姉弟のようにして育った仲だ。
彼女は背も高く、スポーツも得意。
人当たりも良く勉強も出来るというまるで才能の固まりみたいな存在で、俺が高校に入学した時には学生会の副会長をしていたほどだ。
もっとも「可愛い」と言うよりは「格好良い」という感じだったので、男共からは一目置かれ、女の子達にラブレターを貰いまくっていたようだが。
当時、親同士は俺とマリ姉を『許嫁にしようか』などと盛り上がっていたが、そんな彼女に俺がアタマが上がる筈もなく、いつまでも「弟分」という感じだったのも確かだ。
確かに、彼女に姉として以外の感情を持ったこともあったが……今更告白など出来るはずもなく、俺はそんな関係に甘んじていたのだった。
そんなある日マリ姉のお父さんが倒れた。
病状はガン、生花店という家業を営んでいたマリ姉の家は、大黒柱の入院に大きく荒れた。
当然のように進学を考えていた筈のマリ姉だったが、自ら進んで進学を諦め家業を手伝うことを決意した。
そのころの俺がなにも出来なかったのは、いまだに胸の奥に痛みとなって残っている。
そしてマリ姉のお父さんは亡くなり、現在に至るまでに、俺たちの関係も止まってしまったのだ……だから、今回の俺の上京はマリ姉には内緒だった。
ひとまず落ち着いた数日前、俺はマリ姉に葉書を送り「元気でやっている」とだけ伝えた。
が!?その晩、マリ姉が押し掛けてきた!なんの予告もなく大荷物を手に……彼女は奥の部屋(窓際で広い方だ!?)に陣取ると、自分の荷物を広げ「今日からここに住む」と言いだしたのだ!?あっけにとられる俺に「実家の方もだいぶ落ち着いてきたので、社会勉強のためにしばらくフリーターでもすることにした」と言うマリ姉。
「大体、アンタが一人暮らしなんて10年早い」とか「わたしだって一生親元に居るなんて嫌だもん」とか言ってるし……しかし、俺は内心思っていた。
マリ姉は俺を追いかけてきてくれたのだろうか?と……そして俺は、そんなマリ姉の手を取った。
恥ずかしそうに頬を染める、彼女の手を……

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