・総ページ数全65ページ・あらすじ私は桜田美緒。
最近田舎から上京して、充実した大学生ライフを送っている普通の女の子だ。
私には●●●の時から付き合っている彼氏がいる。
彼氏の事は好きだけど、私は最近とある出来事にハマっている。
それは、オタサーの姫となる事だった。
映画研究会という地味な男ばかりのサークルに入った私は、そこで姫としてチヤホヤされる事に優越感を抱いていた。
私は元々承認欲求が強い方だったし、ちょっと笑顔を見せれば、サークル内の男は皆私にメロメロになる。
それが堪らなく面白かった。
でも、これはちょっとオタク達をからかって遊んでいるだけ・・・だから浮気には入らない。
そう思っていた矢先に、私はとんでもないミスを犯してしまった。
その日もいつものようにオタク君たちにちやほやされた後、もう講義は無いし、私もそろそろ帰ろうと思ったその時・・・不意に誰かから声を掛けられたのだ。
「お、いたいた。
君が桜田美緒ちゃんだね。
俺はテニサーの副部長をしている佐藤って言うんだけど、ちょっといいかな?」突然、見知らぬ男性から突然声を掛けらた。
2年の先輩だそうだけど、私に何の用だろう?それに、テニサーってちゃんとしたサークルじゃなくて、いわゆるヤリサーって噂があるから良いイメージがないんだけど・・・「うちのサークル内でさ、可愛い1年の子がいるなーって話題になってたんだよ。
それが君だって知ってさ、ちょっと話をしてみたくなって」ほめてもらえるのは嬉しいけれど・・・テニサーが怪しいサークルだっていうのは、友達から聞いているし・・・私はどうすればいいんだろう?いぶかしむ私の様子に気付いたのか彼はすぐにこう続けた。
「そんなに警戒しないでよ。
別に取って食おうって訳じゃないんだからさ」そう言って、彼は私の肩に手を回した。
「俺達のサークルはテニスサークルだけど、基本的に飲み会ばっかりで、交遊関係も広がるよ。
どう?興味ない?結構楽しいよ」先輩はニッコリと笑いながらそう言ってきた。
よく見てみると、彼は顔立ちが整っているし、身長も高くてスタイルも良い。
普段接している映画研究会の地味な男とは、かなりタイプが違う。
そんな格好良い人に言い寄られて、私は少し心が揺らいでしまった。
でも、私には地元に大切な彼氏がいるし・・・そう考えている時に、先輩が言った。
「俺、どうしても美緒ちゃんのことが気になるんだよね。
一目惚れってやつかな?とにかく、一回だけでもいいから話してみない?近くで俺のサークルの連中も何人か集まってるから、とりあえず顔だけ出してみなよ。
悪いようにはしないからさ」彼はそう言って、私の返事を待つ事無くそのまま歩きだしてしまった。
どうしよう・・・私は少し悩んだけど、結局彼の後をついていく事にしたのだった。
それから私は、先輩に誘われるままとある居酒屋に行って、そこでテニサーの先輩達と顔合わせをすることになった。
そこでは、私以外にも2人の1年生がいて・・・皆、それぞれ別のサークルから来ているらしいけど、みんな良い人そうだったし、話も合ったのですぐに打ち解けることが出来た。
それから私達はしばらく飲んだり食べたりして楽しんだんだけど・・・気が付いたら、凄く眠くなってしまった。
先輩に勧められた綺麗な色のカクテルを飲んで、それから意識が朦朧として・・・気が付いたら、私は知らない場所にいた。
あれ?ここはどこだろう?「美緒ちゃん、やっと気が付いた?ここはホテルだよ。
まさか酔っぱらった美緒ちゃんがあんなに積極的だとはねぇ」彼はそう言うと、私の服に手を伸ばしてきた。
私は慌てて抵抗しようとしたけど、何故か体が上手く動かない。
そんな私を見て、先輩はニヤリと笑った。
「さっき飲んだお酒に、ちょっとクスリを混ぜておいたんだ。
ああ、違法なやつじゃないから安心して朝まで楽しもうよ」
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