「さよなら」も言わずに消えたあの日から数年。
極寒の正月、再会したのは忘れられない元カノだった。
誘われるまま踏み込んだネオンの城。
苦く、情けなかった「初めて」の記憶を、成長した彼女の熱い吐息と柔らかな肌が塗り替えていく。
止まっていた二人の時間が、いま、かつてない快楽とともに動き出す!総字数約47,500字(読了時間約1時間35分)〈本文より抜粋〉「よっ、久しぶり」聞き覚えのある、けれど記憶よりも少し落ち着いた声が、鼓膜を揺らした。
康孝は足を止めた。
心臓が、早鐘を打つ。
恐る恐る視線を向ける。
鳥居の柱の陰に立っていたのは、紛れもなく沙理奈だった。
思い出の中の制服姿ではない。
あどけなさは消え、洗練された大人の女性の空気を纏っている。
メイクのせいだけではない、時間の積み重ねが作った表情がそこにあった。
〇国道から一本入った、少し小高い丘へ続く道。
そこに見えてきたのは、地元でも有名なラブホテル街だった。
「ここだったら、二人きりになれるでしょ?」沙理奈は悪びれる様子もなく、むしろ挑発するように康孝を見上げた。
「俺たち、そういう関係じゃ……」「元カレと元カノでしょ?それに、もう大人だし」沙理奈は康孝の手首を掴んだ。
その力は思いのほか強く、拒絶を許さない熱を帯びていた。
〇「わたしは、康孝とシたいの。
シてくれるまで、帰さないからね!」そう宣言すると、沙理奈の白い体が、康孝に飛び込むように抱きついてきた。
全身に伝わる、圧倒的な質感。
胸の弾力が押し付けられ、太ももが触れ合い、互いの体温が混ざり合う。
石鹸の香りと、女性特有の甘い匂いが鼻腔を満たす。
康孝は、愛おしくてたまらない存在を、強く抱きしめ返した。
濡れた背中の感触が、掌に吸い付くようだ。
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