冤罪の皇女アリア[ブラックリリス] | ２次元ドットコム　ショップ別比較

かつては絶対帝制だった「日ノ本国」。
『帝』を頂点に置き、門閥貴族たちが民の疲弊も考えず国を私物化し考えうる暴挙の限りを尽くした時代……その特権階級の腐敗は民衆から生まれた改革派と、既得権益を守ろうとする守旧派の対立に発展。
民衆の支持を得られない守旧派は不利な状況に立たされ、私財を持って隣国「ロースシルト」へと亡命し始める。
貴族社会は脆くも崩壊し、『帝』をはじめとする貴族達の多くは、日ノ本国を追放され、日ノ本国は共和制の国となったのだった――。
そして十年の月日が流れた。
今、『菊ノ葉学園』で二人の女剣士が剣を交えていた。
一人は日ノ本国を統治していた『帝』に連なるもので、菊ノ葉学園生徒会長の許嫁でもある、“龍田宮アリア”。
もう一人は、アリアの存在の前に永遠の二番手と呼ばれている生徒会憲兵部の“山野乃恵美”だった。
生徒から圧倒的な人気を受けるアリアと、冷酷で高慢な性格の為に全く人気のない乃恵美。
そして、共和制の強硬派で民族主義者でもある乃恵美にとって、アリアは認められない存在だった。
それはアリアの母が、隣国ロースシルトの皇帝の一族の為だった。
アリアの存在はいつかは、日ノ本国の共和制を危うくする。
そう信じ込んでいる乃恵美が、アリアとロースシルト国の間諜が深夜に対峙しているのを見た時から――この物語が動き出す。