一つ屋根の下に住む血を分けた家族でありながら、ほとんど絡むことがない。
兄弟は他人の始まり、異性ならなおのことそうなのかもしれない。
公介も妹紗奈とはそんな感じになっていた。
決して仲が悪いわけではないし、何かあれば兄として妹の手助けはするだろう。
ただ、いつの間にかほとんど話もしなくなってしまっていた。
もっとも、紗奈はもともと物静かで一人でいても平気な性格だった。
まじめで、おとなしく、表情もあまり変わらない。
ある意味、何を考えているのかよくわからない妹ではあった。
そんなある日、妹から『明日の朝、起こしてほしい』というメッセージが届く。
公介はそれを了承し、翌朝妹の部屋で奇妙な物体を見る。
それはベッドの上にたたずむ、女性のお尻だった。
驚いた公介はそれでも妹を起こそうと試みる。
しかし紗奈は頑なに頭を隠し、無言でその白尻を公介に向け続けた。
動揺した公介はお尻ぺんぺんをすることにしてみたが、そのうちに公介もムラムラとしはじめ……※文字数は約6万です※PDFファイルです。
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