この集が扱う物は「妖怪狂歌」です。
妖怪とはなんぞや?そう問われて説明するのはやや難ではありますが、妖怪を知らないという方は滅多におりません。
ところが、狂歌とはなんぞや?となると説明することはおろか、その存在すら知らない方も結構いらっしゃる。
知っていたにしても、それは隠れキリシタンや大名行列のように、現時点には本物が存在しない歴史上のものだと思っていらっしゃる。
なので狂歌講座と聞くと、百人一首講座などのように、江戸時代など古い作品の意味や背景を学ぶ講座であると思われています。
ですから私は受講者の方に「実作」ということを主張しています。
さて、まったく微々たる存在ではありますが、近年にも実作の指導をしている(していた)狂歌人が数名知られています。
狂歌を改めて興歌とした三代目和歌◯舎鶴彦氏(故・小◯藤五郎)、現代狂歌舎主宰の黒◯猿田彦翁(故・藤◯健一郎)、遊山人狂歌を主宰する小◯田遊山人氏、平成狂歌を指導する花◯爺氏(荻◯待也・内◯幸雄)など青豆流以外の流派もあるのです。
また、近現代短歌の側から狂歌的なものにアプローチしている歌人も何人かいらっしゃいます。
その中で青豆流は、俊成・定家が和歌の中から切り捨てた、また鉄幹・子規が短歌の中に残さなかった狂歌の本質である「狂の境地」というものを拠り所に、天明期を中心に各種戯巧を復興し現代に即した新たな表現を創出する姿勢を特徴としています。
この満妖集は江戸期に編纂された『夷歌(ひなうた)百鬼(ひゃっき)夜狂(やきょう)』や『狂歌百物語』など怪奇物文芸を真似て創作したのであり、青豆流の姿勢に合致する物です。
狂歌を中心とはしているものの、青豆流の新味も加わり五七五七七に限らず広く言語遊戯と妖怪との融合を試みています。
青村豆十郎 の作品が 6 件見つかりました 全1ページ
公開日:6月14日
サークル:青村豆十郎
最安価格:330 円
48文字分のオリジナルな回文に、オリジナルのイラストを付けました。無料版との違いは回文狂歌が付属していることです。回文狂歌が大好きな方、私の創作活動を応...
公開日:6月12日
サークル:青村豆十郎
最安価格:330 円
みなさん、こんにちは。私は回文をつくる人、青村豆十郎です。この本は「ルビ」を考えるクイズの本です。ルビって何だか知ってますか?ルビというのは所謂(いわゆ...
公開日:6月11日
サークル:青村豆十郎
最安価格:55 円
これは妖怪、怪異譚をテーマとした狂歌戯文集である『満妖集』の2巻目です。実は第一巻は縦書き、第2巻は横書きとなっております。第2巻では横書きでしか表現で...
公開日:6月11日
サークル:青村豆十郎
最安価格:275 円
この集が扱う物は「妖怪狂歌」です。妖怪とはなんぞや?そう問われて説明するのはやや難ではありますが、妖怪を知らないという方は滅多におりません。ところが、...
公開日:6月7日
サークル:青村豆十郎
最安価格:55 円
この本は小倉百人一首を狂歌の本歌取技巧を用いて回文にした作品です。回文をつくる人たちの間では超絶技巧の使い手として知られる「あおまめ(青村豆十郎・あお...
公開日:6月3日
サークル:青村豆十郎
最安価格:550 円
『かつみぐさ』は筆者青豆が回文修行のついでに調べた性交体位についての研究を発表していくものです。性交体位のイラストと回文歌(五七五七七形式の回文)とエッ...