大学のゼミにいる先輩。
いつもゼミ室で見かける彼女は、無口で物静かで、どこか物憂げで、とても字のきれいな人だった。
「……きれいな指、ですよね」二人きりのゼミ室で、初めて声を掛けられて。
それから僕は先輩を目で追うようになった。
少しずつ話をするようになって。
気が付けば好きになっていて。
「好きです……先輩のことが……」先輩が就職活動でゼミに来なくなる最後の日。
ぼくは人生で初めての告白をした。
先輩の返事は一言だけ。
「……私、普通じゃないから……」「優しくされても、感じないの」「動けなく、されて……叩かれたり、とか……首とか、締められたり……乱暴に、されないと……」「それでも、私色に染まってくれる?」先輩の言ってることは分からなかった。
僕は先輩を繋ぎ止めるために、震える声を絞り出して答えた。
「お……教えて……もらえ、たら……」それこそが、先輩の求める答えだった。
僕を彼女色に染める答えだった。
気が付いた時には、もう遅く。
僕は先輩に誘われるがまま。
どうしようもなく、彼女色に染まっていく――
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公開日:2025年3月4日
サークル:まるぼろせったー
最安価格:1,089 円
大学のゼミにいる先輩。いつもゼミ室で見かける彼女は、無口で物静かで、どこか物憂げで、とても字のきれいな人だった。「……きれいな指、ですよね」二人きりのゼ...