完全支配！？ランダム満員電車[ハーフトーンドット] | ２次元ドットコム　ショップ別比較

無気力。
生きる希望も意味も見いだせず、ただやり過ごすだけの毎日。
今日も行きたくもない会社に向かうため、駅のホームで電車を待っていた。
耳障りなブレーキ音をともなって、電車が滑り込んでくる。
ドアが開き、押し寄せる乗客にもみくちゃにされながら、俺は電車に乗り込んだ。
そこで、女を見つけた。
スマートフォン片手に、うつむき加減でドア付近に佇む女。
手すりを握る小さな手……白くて細い首筋……柔らかそうなうなじ……。
――癒やされたい女を見た瞬間、その言葉が俺の心にぽつりと落ちてきた。
眺めれば眺めるほど、押し寄せてくる劣情。
そしてふと気がつく、今の自分が無気力でないことに。
――俺の存在を認めさせたい――意味も希望もない毎日を変えたい――この女のことを……したい気づくと俺の手は、女の体に向けてゆっくりと伸びていた……。