朝起きてゴミを出しに外に出る。
近所のおばさんに挨拶をして世間話をするのが俺の日課だ。
しかし今日はおばさんがいない、それに辺りが騒がしい。
なんだろうと思っていたら大家さんが血相を変えてこっちに向かって来た。
「ゴミ出しなんかしてる場合じゃないわ!アンタも逃げなさい!」一体何を言っているのだろう、寝起きで頭がぼーっとしている俺にはその意味がわからなかった。
「ほら、来たわよ!逃げましょう早く!」大家さんが指さした方向を見るとたくさんの人がこちらにゆっくりと向かってきているのが見えたうわ、コ〇ケの始発かよ、と思うくらいの群衆だ。
それにしてもこんな場所に何の用だろう、イベントでもやるのかなと思っていたら彼らの様子がおかしいことに気付く。
あ、これゾンビだ。
すぐさま俺は走った。
危なかった、もう少し遅ければ今頃やられていたかもしれない。
というかなんでゾンビ?そういえば昨日近くのカレー屋で集団食中毒があったのを思い出す。
まさかカレーが!?なんて考えていたらホームセンターにたどり着いた。
中に入ると夫婦らしき男女と女子高生、そしておっさんがいた。
「君も生存者か、よくここまで来れたな」おっさんが言う。
「大家さんがいないみたいだが…生き残っている人はこれだけか?」「あぁ、みんな奴らにやられちまったよ」どうやら大家さんは道中でゾンビにやられてしまったようだ。
来月からの家賃はどうすればいいんだ…なんて杞憂していると「じきにここも安全じゃなくなる」「えーそれマ?やばたにえんじゃん!」「ままーこわいよー」皆が狼狽える。
そりゃあこんなことになるなんて想像もつかなかったし、パニックになるのも無理もない。
「奴らと戦うほか生き残る道はない」おっさんがゾンビ達と戦うことを提案する。
「何か武器はあるのか?」と俺は尋ねる。
「これしかないが…」おっさんは俺にあるものを手渡した。
ゴム銃だ…しかも割り箸製だ。
幸いここはホームセンター、弾薬の輪ゴムは無限といってもいいほどある。
よし、これで奴らと…ガタン!ゾンビの大群が入ってきた!予想よりかなり早い、しかし考えてる時間は無い、奴らと戦うしかない。
そして俺はゴム銃に輪ゴムをセットしゾンビめがけて「くらえっ!」ぱちんもちろん効くはずもなく俺はゾンビの群れに飲み込まれた。
あぁ、ここホームセンターなんだからせめて工具持てばよかった…ていうかなんでおっさんは俺にゴム銃を…みたいな変な夢を見たことありませんか?この作品はそんな変な話を何も考えずに聴きながら眠ろうという感じで制作されました。
最近夢を見ていない人はこの作品を聴いて変な夢を見ましょう。
とりやみ。 の作品が 5 件見つかりました 全1ページ
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