★ストーリー時は未来……無限に広がる大宇宙。
(笑)人類は外宇宙の侵略軍から艦隊規模の攻撃を受け、一時は壊滅の危機に瀕していた。
だが、当時の女帝的な人物の神懸かり的な託宣によって、すでに絶望していた人類は最後の力を振り絞る勇気を手に入れた。
接収した侵略軍の攻撃兵器の研究や、一丸と化した人類の最終兵器の投入によって戦況は好転。
やがて侵略軍の危機は去り、地球は救われたのだった。
そして人類は世界を統合し、統一宇宙軍によって今も概ね平和が維持されていた。
時の女帝はその後も「星読み様」として代々託宣を行い、象徴として奉り上げられてきた。
戦争時のテクノロジー発展の副産物として宇宙開発は着々と進み、今や人類はたの星々への移民を進めていたのだった。
しかし、辺境宇宙ではいまだに残された侵略軍の破壊兵器との小競り合いがあり、世界の軍への強力は惜しみないものへとなって行った。
そして、戦争当初から活躍してきた前線の将軍達が、各惑星へと移民の警護を兼ねて移り住んでいった。
軍部=貴族化して行く形態となったが、文字通り外的から自分たちを守ってくれるので、領民達も概ねそれを受け入れている。
人々の生活は軍と共にあり、少年少女が士官学校へ進む事がさほど珍しくない昨今である。
侵略軍とのファーストコンタクトから数百年経った今、地球は概ね平和だった……主人公、カズマ・ハディードは女好きで暴れん坊。
地方貴族の次男坊で、主に前線で活躍してきた部隊長(少佐)だったが……あまりにも命令無視と上官への態度が悪いので鼻つまみ者。
もう何度か判らないような配置換えに、「どんな過酷な戦場だって行ってやるさ!」そう思っていたのだが……なんと次の移動は本星の地球……それも要人警護と最新戦闘機の開発を兼ねた閑職だった!?しょぼくれたカズマは、昔からの副官であるミオを引き連れ、渋々地球に赴任したのだった。
地球は、過去の侵略軍との交戦によって、だいぶ人口が減少していた。
化学技術・宇宙開発に熱心な人々はとっくに宇宙に飛び出していたので、今や地球に残っているのは、懐古主義の大人しい人ばかりなのだ。
テクノロジーこそ失っていないものの、概ね1990年代初頭にまで生活レベルは後退し、いまや宇宙一のイナカ星であることは間違いない。
おまけに戦闘などあり得る事もなく、カズマはひたすら退屈そうで嫌だったのだ。
カズマに与えられた任務は2つ「要人警護」と「最新機種戦闘機の開発協力(テストパイロット)」であった。
しかし……その要人というのが、「星読み様」と呼ばれた先代の宇宙一の巫女(予言者)。
彼女は現在こそ自分の娘に代を譲っているが(現役の「星読み様」は、遷都された別の星に居る)、今でもその美貌と能力は失っていない。
その彼女が「悪い予感がする」と言うので、急遽少数精鋭のメンバーが集められたというのだ。
そのメンツは、カズマを隊長として、その副官のミオと技術士官のミルクだけだった。
あまりに少ない人数にあっけにとられるが……ババアだと思っていた星読み様の桜子が妙齢の美人と判り……カズマは一人、これからの出来事を想像してほくそ笑むのだった。
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公開日:2006年7月21日
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