赤線街路~昭和33年の初雪~[C-side] | 2次元ドットコム ショップ別比較

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◆ストーリー終戦から10年を経た昭和33年の冬。
日本には特別に売春を許された地区が幾つも存在していた。
その特別地域は警察の地図に赤い線で記されていた事から、「赤線」と呼ばれ、人々の欲望と侮蔑を一手に引き受けていた。
主人公はそんな赤線のうち一つである玉柳に足を踏み入れた少年、如月真之。
真之は戦後の混乱期、幼少の頃生活の為に娼婦に身をやつした母を追って赤線街・玉柳に入った。
国会での売春防止法制定を受け、赤線街はあと数カ月で失われる。
手がかりを失う前にと玉柳を訪れるが、母の手がかりは無く途方に暮れる。
疲れ果て倒れる真之。
そんな彼を介抱してくれたのは、不思議な落ち着きをもった空崎静枝だった。
彼女は玉柳の赤線宿「薫屋」の娼婦。
赤線街での日々繰り返される生活と人情と情事。
子供としての無力さと恋を覚え、成長をする真之。
いつしか少年の小さかった手は、大事な者を守れるほどに成長して行く。
そして、真之は母と再会する時、何を思うのか?彼の手は、いったい何を、誰を守るのか?赤線の灯が消える、昭和33年の春…運命の日は静かに迫っていた…◆登場キャラクター・如月真之(きさらぎまさゆき)本編の主人公。
「強く正しい大人」に憧れ、既に大人の”つもり”で居る少年。
自分の気持ちに正直すぎで、清濁あわせ飲むことできないで居るが、その正義感ゆえに赤線街の大人達に反発する。
しかし赤線の大人の生き方に触れて行くうちに、「自」と「他」を認める事の出来る大人へと成長してゆく。
実家が車やバイクの修理工場で、手伝っていたために機械に強い。
操る事の難しいオート三輪「バタバタ」を相棒に、今日も赤線の街を駆け抜ける。
・空崎静枝(からざきしずえ)真之が憧れる、物静かで器量よしな女性。
不思議な落ち着きをもった女性で、赤線宿「薫屋」のナンバーワン。
既に時代遅れな着物を普段着として着ている。
真之を「薫屋」に迎え入れた張本人。
清楚で落ち着いていて、とても娼婦には見えない女性と、真之には映る。
落ち着いているように見えるが、心底寂しがり屋で恐がり屋。
初め真之は彼女に母・董子の姿を映し恋焦がれるが、それが故ある事とは知らない。
赤線地区から外へ出る事を極端に嫌っている。
それには数年前に起きた事件が関わっているらしいのだが……・小此木楓香(おこのぎふうか)静枝に拾われた少女。
真之と同年代の少女で、赤線宿「薫屋」で下働きをして生活をしている。
自分が「薫屋」のお荷物になっていると思っており、拾ってくれた静枝に恩返しするためにも、自分もいずれは女給として働くつもりでいる。
頑張り屋だが、意外と頑固で負けず嫌い。
静枝に憧れていてその風貌仕草を真似しようとしているが、まだまだ全然届いていない。
「早く大人になりたい」という気持ちを真之と同様に持っており、真之とは反対の「しなやかに耐える大人」を目指してゆく。
それゆえに真之と同じようなところで、大人への道に躓いてゆくのだが……・来生千尋(きすぎちひろ)薫屋の娼婦。
あけっぴろげで気さく、明るくてよく喋りよく怒る感情豊かなお姉さん。
口こそ悪いが、相手のことを思っての言動なので、周りからは好かれている。
そんな性分ゆえに一人で何でも抱えてしまう事が多い。
真之が「薫屋」に来てからは、真之をからかう事が日課。
真之の直情的な行動に怒ったり呆れたりしているが、内心は新鮮な驚きでもって見守ってくれている。
赤線業を「お上に許されたビジネス」と割り切って居る。
それが真之には理解が出来ずに反発ばかりしているのだが、やがて千尋には千尋の守るべきものがある事に気がついてゆく。

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