■あらすじ一年ほど前から語られ始めたとある都市伝説があった。
それは都市伝説『時子さんの携帯電話』である。
もし時子さんの携帯電話を手に入れたのならば、その呪いを解かなければならない。
そうしなければ、一週間後に死ぬ、と言われていた。
喫茶店『蝉時雨』で働いていた地井篤は、偶然にも時子さんの携帯電話を入れてしまう。
その携帯電話が本物だと分かった篤は、喫茶店の同僚の女の子達と共に、呪いを解くために行動し始めるのであった。
篤達は、時子さんの呪いを一週間以内に解く事ができるのだろうか?それとも時子さんの呪いで死んでしまうのだろうか?■登場人物【桐生美月】(きりゅうみつき)喫茶店『蝉時雨』で働いている女の子。
竜宮院財閥と繋がりがある名家のお嬢様なのだが、蝉時雨のオーナーである竜宮院鳳香に接客指導や教育係として呼ばれたため、蝉時雨で働く事となる。
お嬢様なのだが、アルバイトであることを厭わずに一生懸命働いていたりするためか、美月を慕う人は多い。
とある事件に遭遇してからというもの、霊感が身についてしまい、人ならざるものを見たり感じたりするようになってしまった。
【九条音々】(くじょうねね)喫茶店『蝉時雨』で働いている女の子。
一年前に喫茶店が開店した当初からアルバイトとして働き始めた、元気が取り柄の女の子。
人前では常に笑顔を振る巻いている、その快活さから、今では音々を目当てに来店する客も多い。
霊感があるらしいのだが、本人はあまりその事を言いたがらない。
感じる事、見る事しかできないかららしいのだが……。
【稲荷原瑠羽】(いなはらるう)近くの神社で巫女をしながら、喫茶店『蝉時雨』で働いている女の子。
常に上から目線の物腰のためか、初対面では偉そうだなどという印象を持たれる事が多い。
だが、女王様のようなその態度が逆に受けてしまっていて、ファンになっているお客さんも多い。
巫女、ウェイトレス以外の稼業として、ごく一部の人だけが知っているのだが、除霊、憑き物落としの類を頼まれればやる事があるという話である。
【海部百合香】(かいふゆりか)喫茶店『蝉時雨』で働いている女の子。
明るくて人なつっこくて、周囲からは『子犬』のようとまで言われるほどである。
好奇心旺盛なのが幸いしてか、オカルトの類が好きで好きでたまらないらしいのだが、霊感の類は一切なく、見たことも感じた事もない。
そのためか、霊感のある同僚達に憧れさえ抱いているところがある。
【春日部保奈美】(かすかべほなみ)喫茶店の近くにあるレストランの調理師をしつつ、喫茶店『蝉時雨』のメニューなどを考案したり、試作したり、味付けの決定などを行っている。
調理師をしながら、都市伝説研究ホームページを運営しており、都市伝説についての知識がある。
無口の上、無表情のため、何を考えているのか分からないのだが、一人で物思いに耽っていることもあり、周囲からは近寄りがたいと思われてもいる。
そのためか、誰もが保奈美の性格を掴めていない。
【竜宮院鳳香】(りゅうぐういんほうか)竜宮院財閥のお嬢様にして、喫茶店『蝉時雨』のオーナー。
近い未来、竜宮院グループの幹部クラスに就任する事が決まっている、ある意味選ばれた人物でもある。
お嬢様という事もあり、品行方正。
礼儀正しく、慎ましやかな振る舞いをしている反面、じゃじゃ馬のような性格をしているため、周囲が振り回される事もしばしば。
一度決めた事は周囲からなんといわれようとも曲げる事がない、頑固な性格をしている。
お嬢様笑いをすることもしばしばあり、どこの誰が見ても、いいところのご令嬢とか見えない風格がある。
【三宮彩音】(さんのみやあやね)常に鳳香の傍にいる、鳳香付きのメイド。
鳳香の手足となる事をよしとしており、自分というものを殺し、鳳香につきしたがっており、自己を主張せず存在感をあまり感じる事もない。
そのためか、彩音の私生活がどのようなものかを知る者は少ないし、綾音自身語る事もない。
【直江宏茂】(なおえひろしげ)喫茶店『蝉時雨』の店長。
鳳香に雇われているとはいえ、店の一切を取り仕切る立場にいる。
雇われているとはいえ、イエスマンではなく、お店の事を思って鳳香と対立することもしばしばある。
人の良さと知識量の多さとで、店長目当てでお店を訪れるお客もいるほどである。
だが、宏茂が店長になる前、何をしていたのかは鳳香以外知る者はいない。
【織畑無限】(おりはたむげん)職業は自称「霊能力者」で、本当に霊能力者であるかどうかは定かではない。
本物の霊能力者として名をはせ、誰もが知るような存在であったりする。
除霊などもでき、無限によって救われた人は多いと言われている。
その昔、都より追放された陰陽師の末裔が織畑家らしいのだが、その真偽は不明である。
【間宮九龍】(まみやくりゅう)この街にあるホストクラブ『シャングリラ』のナンバーワンホスト。
ホストをやっているため当然なのだが、だました女は数知れないのだが、男と接する際には誠実であろうとするところがある。
この街で語られている噂を全て耳にしている夜の男。
だが、幽霊が怖いため、怖い話を聞くとすぐに逃げてしまう癖がある。
【地井篤】(ちいあつし)この物語の主人公。
喫茶店「蝉時雨」でアルバイトをしている、ごく普通の男である。
しばらくフリーターとして過ごしていたのだが、蝉時雨が開店した時よりアルバイトして働き続けている。
性格は至って普通なのだが
雪月花ソフトウェア の作品が 1 件見つかりました 全1ページ
公開日:2010年8月20日
サークル:雪月花ソフトウェア
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